低空飛行続くTBSの『期待薄』な?秋改編 | VBCテレビブログ放送

低空飛行続くTBSの『期待薄』な?秋改編

この時期になると民放各局で、秋の番組改編の概要が発表されます。

TBSは『人の熱量で“心揺さぶる”』なるキャッチコピーを掲げ、懲りずに月曜ゴールデン~プライム帯と金曜ゴールデン帯にバラエティー新番組を立ち上げるという。

編成部長の渡邉真二郎氏は『エンターテインメント企業として、見ていただいた方の心を揺さぶる体験を届けることを大事な使命としていきたい』と話し、月曜午後9時から「クレイジージャーニー」が約3年ぶりに復活し、月曜午後10時からは「月曜の蛙、大海を知る。」を放送。『芸能人が芸能界という“井の中”から、世間という“大海”に飛び込んでみたら』をテーマに進行する“世間没入バラエティー”となり、MCは指原莉乃さんと川島明さんが務めるという。

問題を起こして打ち切られた「クレイジージャーニー」を懲りずに復活させる辺り、いかに現状のTBSがネタぎれ気味なのかが伺えます。「月曜の蛙、大海を知る。」も、どことなく「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」っぽい番組コンセプトですね。そして川島明さんの登板過多・・・TBSは、特定の人材の登板過多が顕著です。高津ヤクルトの投手起用じゃないんだから・・・。

そしてこれまで『曲りなりに』"月9"枠での放送だった「CDTV ライブ!ライブ!」は、今度は月曜午後8時から。過去には"月8"枠で人気を博した音楽バラエティー番組があり、「ザ・トップテン」(日本テレビ系/'81~'86年)や「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」(フジテレビ系/'94~'12年)は"トーク"をウリにした部分がファミリー層ウケして長らく人気を博し続けましたが、"えとちゃん"こと江藤愛アナウンサーが単独で進行する「CDTV ライブ!ライブ!」は音楽紹介が大半を占めており、『音楽に関心が無い視聴者は殆ど食指が動かない』番組となってますよね・・・。

更なる激戦区でもあろう"月8"枠への移動は、完全に自 殺行為という気がします。『曲りなりに』月曜午後7時からの「アイ・アム・冒険少年」も含めて、「CDTV ライブ!ライブ!」・「クレイジージャーニー」・「月曜の蛙、大海を知る。」と共に、どうせまた『交互に3~4時間SP編成』が常態化するのでしょうが・・・。

かつて、『関口宏支配人司会のバラエティー番組』~『ナショナル劇場』~『2時間尺の映画・ドラマ』と、月曜ゴールデン~プライム帯のTBSは視聴率的にもスポンサー的にも極めて安定した状態が長らく続きましたが、近年は完全に迷走しています。場当たり的に3~4時間尺のSP編成でお茶を濁し続けているから、抜本的な事態の打開に繋がらないのだと思います。

金曜午後8時からは、「~通しか知らない究極の1日~熱狂!1/365のマニアさん」がレギュラー化。あらゆるジャンルの“マニアさん”が、1年で最もテンションが上がる『究極の1日』に密着。これまでにスペシャル番組として3回放送された番組で、ウエンツ瑛士さん、お笑いトリオ「東京03」の飯塚悟志さんらがMCを務めるという。

僅か3回足らずしか放送しなかった番組を、早くもレギュラー化とは随分と気が早いですね。こちらも番組コンセプトは「マツコの知らない世界」に似ており、『二番煎じ』の感が否めません。出演者も含めて、ゴールデン帯の放送はちょっとキツそうな印象を受けますけどね。ネタギレも心配です。


上記の番組だけが'22年秋の番組改編の全てではありませんが、正直期待薄です・・・どうせ、TBS系列局以外に番販する気も無いだろうしねぇ。『エンターテインメント企業として、見ていただいた方の心を揺さぶる体験を届けることを大事な使命としていきたい』だったら、(TBS系列局の無い)秋田県・福井県・徳島県にも『届けて』欲しい!それがエンターテインメント企業としての使命なのでは?






愛社精神を出すが故、逆に会社側に足元を見られて激務に直結してしまっている感すら抱く江藤愛・TBSアナウンサー。せめて「CDTV ライブ!ライブ!」だけでも他のMCを起用出来れば・・・。/(C)1995-2022, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.