ちょっとどうか?と感じた「8時だョ!全員集合」の放送枠 | VBCテレビブログ放送

ちょっとどうか?と感じた「8時だョ!全員集合」の放送枠

日本のテレビ史において、今尚語り継がれる伝説のバラエティー番組「8時だョ!全員集合」(TBS系/'69~'85年)。

土曜午後8時からの1時間の生放送による番組で、TBSでのスタジオ収録のみならず全国各地のイベント会場等で興業され続け、一週間掛かりで入念な下準備をしてザ・ドリフターズが大掛かりなセットをバックに計算され尽くされたコントを展開するという今ではまず有り得ない放送体裁でした。その偉業を語るには、本の一冊や二冊が平気で出版されかねない程の"伝説"の番組でした。

当局が物心ついた頃、当地(秋田県)では未ネットだったものの何故か番組の存在を知っていて、地元紙(秋田魁新報)の隣県のラテ欄(岩手放送/TBS系)をただ指をくわえて見る事しか出来ず、大変悔しい思いをしたものでした。

小学1年の時、学校の授業で七夕の短冊に『願い事を書け!』と担任の先生から言われた際、素直に『あきたけんにTBSけいができて「8じだョ!ぜんいんしゅうごう」がみられますように』(原文のまま)と書いたのが忘れられません。

'86年、ABS秋田放送(日本テレビ系)にて傑作集的な番組「ドリフフェスティバル・全員集合ベスト100」('86年)が週末の昼下がりに不定期放送された時は、かじりつく様に見入ったものです。

「8時だョ!全員集合」は、当局がTBSに強い思い入れを抱く最大原因ともなった番組でもありました。

視聴者の皆様も様々な思いを抱いていらっしゃることとは思われますが、『日本のバラエティー番組史上最高の視聴率50.5%』('73年4月7日放送回)という、『日本の総理大臣の名前は知らなくても「8時だョ!全員集合」の存在だけは知っている』という国民も多かったとも語り継がれる、「まんが日本昔ばなし」('75~'94年)・「クイズダービー」('76~'92年)・「キイハンター」('68~'73年)・「Gメン'75」('75~'82年)と共に全盛期のTBSの土曜夜を担い続けた伝説の番組が、3月1日よりスカパー!TBSチャンネル2にて大々的にリピート放送が開始されました!

'20年末から'21年正月に掛けても短期間に集中放送されましたが、今回は1ヶ月間、月~金曜の帯番組として『1日に2回も』放送される程の熱の入れようです。

ただ、放送時間帯が『喝!』です。

午後6時と深夜0時!

午後6時からの放送は分かります。が、深夜0時はないでしょう・・・午後6時からの放送のリピート枠ではありませんよ。深夜0時からも、新作エピソードが放送されます。

今月放送される「8時だョ!全員集合」全40エピソードのうち、30エピソードはTBSチャンネル2で『初放送』のエピソードです。

番組そのものは『純粋に家族揃って楽しめる』コントバラエティー番組であり、とても深夜帯にやるような番組ではありません。

スカパー!TBSチャンネル2では、平日午後7~11時台が基本的に『ドラマ枠』という編成方針のようで動かせなかったのでしょうが、『伝説の番組』の放送体裁にしては『モッタイナイ!』(byワンガリ マータイ)です。

しかも放送順番がバランバラン!(欽ちゃん調に)若い回(古い放送回)から順番に放送して行けば良かったのですが・・・。


週末にやるとか、午後6時台のみの放送にして4月以降も継続放送するとか、本放送同様『土曜午後8時』から週一ペースで年内いっぱい放送するとか、もっと色々と考えて欲しかったです。






伝説のバラエティー番組「8時だョ!全員集合」。かつて、「コント55号の世界は笑う」(フジテレビ系/'68~'70年)・「欽ちゃんのドンとやってみよう!」(フジテレビ系/'75~'80年)・「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系/'81~'89年)と激しい視聴率バトルを繰り広げたことも。/(C)1995-2022, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.