奇蹟・鬼籍の名俳優~小林千登勢 | VBCテレビブログ放送

奇蹟・鬼籍の名俳優~小林千登勢

当局がリスペクトしている俳優を語るシリーズ。

今回は『おっかさん』の愛称が印象的だった女優さん(故人)ですが、「象印クイズヒントでピント」(テレビ朝日系/'79~'94年)では14年間にも渡ってレギュラー解答者として番組に出演し続けました。

「おはようワイド・土曜の朝に」(テレビ朝日系/'75~'89年)では'86年から3年2ヶ月に渡って司会を担当し、マルチタレントとしての才能も如何なく発揮されましたが、モトをたどれば故・馬渕晴子さんと冨士眞奈美さんと合わせて"NHK三人娘"と呼ばれ、テレビ草創期のスターでもあったお方でした。

当局的には「象印クイズヒントでピント」で"テクニカル"と呼ばれる、モザイク絵当てクイズに強みを発揮されていたのも印象的だったのですが、全6作制作された「花王 愛の劇場 わが子よ」シリーズ(TBS系/'81~'86年)で、気丈な母親役を演じられたのも印象的でした。

毎シリーズで、家族の誰か(大抵は子供)が予期せぬ難病や事故に苛まれ、一家崩壊寸前になりながらも何とか乗り越えていくさまを描く、大変真面目かつシリアスなドラマシリーズの母親役を好演されておりました。

今だとこういった暗い作風は若い人が敬遠しそうなので企画そのものが通らなさそうですが、こういった作風のドラマこそもっとやって貰いたいですね・・・。"本当の家族愛"というのものを再認識させられる、実に重たいドラマでした。小林千登勢さんレベルの女優さんでないと、ちょっと出来ないかもしれませんが、今の芸能界でこういった女優さんもまず居ないか。

当地(ABS秋田放送/日本テレビ系)では平日午後1時30分からの放送だったので幼稚園や学校等がある時は観られませんでしたが、長期休み等の時はかじり付く様に観ていたものです。

山本耕一さんとのおしどり夫婦ぶりも話題になりましたが、多発性骨髄腫を患い闘病生活が長く続き、66歳の若さで'03年に旅立たれてしまいました・・・。


とにかくほがらかで明るい、活気の感じられる『日本のおっかさん』でした・・・。






「象印クイズヒントでピント」の小林千登勢さん(写真右)。当地では週末のお昼の"顔"的な一面も。/(C) tv asahi All Rights Reserved.