「ルックルックこんにちは」岸部シローさん、旅立つ

俳優、歌手、司会業等で一時代を築かれた岸部シローさんが、旅立たれました・・・(享年71)。

歌手としては、大人気を博したGSことグループサウンズのザ・タイガースの一員として人気を博し、俳優としては、「西遊記」(日本テレビ系/'78～'80年)の沙悟浄役で話題となりました。

'84年10月からは、沢田亜矢子さんの後任として「ルックルックこんにちは」(日本テレビ系)の司会を務め、自己破産により降板する'98年4月まで13年半にも渡って担当し番組の"顔"ともなりました。

「ルックルックこんにちは」は、13年半もの長きに渡り司会を務められたのでかなりのインパクトがありましたね。

ただ、番組降板後は自己破産による芸能活動の自粛や自身の闘病生活、再婚者の早逝等、悪い事づくめでした・・・。晩年は施設での生活を余儀なくされていたようでしたが、'13年暮れにザ・タイガースのライブツアーに車椅子姿で登場したのが最後の"公の場"での活動だったという。

近年は目立った話も出ず、気にはなっていましたが・・・。

当局的には、やはり「ルックルックこんにちは」の司会者でした。ハデさや面白味は感じられなかったものの、安定感は抱きましたね。『俺が私が』な、低次元な我の強い司会者が多くなった現状のワイドショー番組に比べると、むしろ"ワイドショーの司会者の原点"をも感じさせました。


岸部シローさんの死因でもあった拡張型心筋症は、当局の亡父と同じ難病でした。ご冥福をお祈り致します。






「ルックルックこんにちは」の司会をされていた頃の岸部シローさん(写真左)。番組そのものは、未ネット及び飛び降りネットの日本テレビ系列局も多かったという。/(C)Nippon Television Network Corporation