放送半ばで打ち切られた「魔法使いサリー」 | VBCテレビブログ放送

放送半ばで打ち切られた「魔法使いサリー」

『元祖魔女っ娘アニメ』として名高い「魔法使いサリー」。

故・横山光輝原作というのも、ある意味『意外』です。「ジャイアントロボ」・「バビル二世」・「鉄人28号」・「三国志」等、どちらかというと『ヒーローモノ』に長けた漫画家というイメージが強かっただけに、正統派魔女っ娘アニメの原作を手掛けていたのが印象的でした。

東映魔女っ娘アニメの元祖として'66~'68年に掛けてかけてNET(現・テレビ朝日)系にて月曜午後7時から放送されましたが、21年後の'89年には同じ時間帯・同じ民放キー局でリメイク版が制作・放送されました。

テレビ史に残る名作番組のリメイク版として、さぞ良い時間帯で時差ネットされるんだろうな・・・と当時、期待したものです。

というのは、当時、当地(秋田県)にはテレビ朝日系列局が無かったものの『どんな時間帯で時差ネットされるのだろう?』とおおいに期待していたものです。

ところが、放送日時は日曜午前6時から・・・と、『もっとも日の当たらない』様な時間帯・・・。ABS秋田放送(日本テレビ系)でおよそ8ヶ月遅れで、当然『ノンスポンサー』。

しかも、月に一度『清ちゃん節ちゃんの釣ってつられて今日もまた」なる、フザけたタイトルのローカル釣り番組の『再放送』が行われたことから、タダでさえ時差ネット幅が大きかったのに益々本放送との格差が広がる一方。

挙句の果てに、'92年春の改編で半年後に開局するテレビ朝日系列局・AAB秋田朝日放送を意識した『テレビ朝日系番組の整理』の対象となってしまい、全88話のうち66話で打ち切りとなってしまったという・・・。

『元祖・魔女っ娘アニメ』にしては、あまりにもお粗末なオチになってしまいました・・・。

ハナからヤル気が感じられませんでしたね・・・。番組最後の『エンドカード』も、投げやりな感じ(番組タイトルが教科書体で表記され、ほうきのイラストが雑に描かれたもの)でした。

どうも当時のABS秋田放送は、正統派ヒロインアニメよりも『ちっちゃいおともだち向けの毒味もヘチマも無いPTA推奨モノの健全なアニメ』の放送にご執心だったようでした。『編成担当者出てこい!』と言いたくなる位でした。


後にAAB秋田朝日放送で全話リピート放送されたのが救いでしたが、そういやCS波では一度もリピート放送されていないような?






「魔法使いサリー」(第二期)より。割と湿っぽいストーリーが多かった様な・・・。土曜朝は「もーれつア太郎」だった。/(C)光プロダクション・東映アニメーション