奇蹟・鬼籍の名俳優~一色采子 | VBCテレビブログ放送

奇蹟・鬼籍の名俳優~一色采子

当局がリスペクトしている俳優を語るシリーズ。

今回は"知らぬ間に改名していた"・"知らぬ間に芸能活動を休止していた"の、一色采子さん・・・いや、"一色彩子"さんと表現した方がピンとくると思います。

デビュー作が「警視庁殺人課」法(テレビ朝日系/'81年)の眉村冴子刑事(エンジェル)役!新人ながら、故・菅原文太さん、故・鶴田浩二さん、三田村邦彦さん、故・剛竜馬さん、関根大学さんら"濃い"メン(MEN=男)バーに混じって華麗なアクションを披露する一方、ヌードを交えたお色気シーンも演じていたのが凄い役柄でした・・・。同番組は、ファミリー劇場や東映チャンネルで何度かリピート放送されましたが、つくづく良い時代だったんだな・・・と。今だと即"炎上"でしょうしねぇ・・・つくづくツマらない時代に成り下がりました。

本作は当局も全話欠かさず視聴しましたが、とてもデビュー作とは思えない、堂々とした演技でした。元々、厳しい演技指導ぶりで知られる"テアトル・エコー"養成所に在籍していたのでかなり鍛えられてはいたのでしょうが、それでもご立派でした。

その後は2時間ドラマの犯人役、脇役等様々な役柄で出演し続けた"名バイプレイヤー"でしたが、'04年に実母の逝去から芸能活動を一旦休止し実父を支えるも、その実父も旅立たれて以降は画家だった実父の残した遺産いったん(名画)の相続で難儀したことから、遺作を実父の地元の福島県二本松市へ寄贈。二本松市大山忠作美術館を設立し、女優業に復帰すると共に美術館の名誉館長を務めているという。

ただ、近年はあまり目立った露出が無くなってしまったのは至極残念ですが、一色采子さんが出られる様な重厚なドラマもめっきり減ってしまいましたし、そういったホンを書けるライターも激減してしまいましたしねぇ・・・。


ゴールデン~プライム帯のドラマ枠が減る一方、深夜帯のドラマ枠が増え続ける今のテレビ界ではベテラン役者の出る幕は限られつつありますね・・・。






濃い面子相手にも堂々とした演技を披露していた「警視庁殺人課」出演の一色彩子さん(写真中央)。まさかデビュー作だったとは・・・。/(C)東映