テレビ朝日"'19秋の乱"G帯アニメ枠全滅へ

テレビ朝日では今秋の改編で、金曜午後7時から「ザワつく!金曜日」を2時間前倒し、午後8時からの「ミュージックステーション」を午後9時からへ枠移動、午後8時からは「マツコ＆有吉のかりそめ天国」が枠移動する編成が発表されました。

テレビ朝日お得意の"ゴールデン帯への左遷移動編成"が勃発した形ですが、「マツコ＆有吉のかりそめ天国」は当局も見ているだけに、ゴールデン帯への移動でせっかくの"毒味"が薄れてしまいかねないのが大変懸念されます。だって、「ネオバラエティ」枠内で放送された番組のゴールデン帯への移動でまともに成功したケースって少ないじゃないですか・・・。また"残念な編成"をされるんだなと。

さて、こちらはもっと"残念な編成"となってしまったのが、長きに渡り"金7"枠を牛耳ってきたアニメ枠・・・「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」が土曜午後4時台へ移動されるという。

近年の少子高齢化から、在京キー局で相次いでゴールデン帯からアニメ枠が消滅していましたが、遂に"最後の砦"だったテレビ朝日も・・・となると、かなり考えさせられるものがあります。

"ジャパニメーション"等と国内外からもてはやされ、先の京都アニメーション放火事件では世界各国から莫大なカンパが寄せられる等、我が国のアニメは国際社会的にも高い評価を受けている反面、地上波におけるアニメ放送状況は年々悪くなる一方です。

アニメに力を入れてきたテレビ東京ですら、ゴールデン帯のアニメ枠はとうの昔に消滅してしまっただけに、せめてテレビ朝日だけでも頑張って継続して欲しかったんですけどね・・・。

確かに視聴率争いでは劣勢だったかとは思いますが、子供の夢って上っ面の数字だけで推し量れる程、たやすい事ではないと思います。その点がビジネスとして『何処までガマン出来るか?』でもあるのですが・・・景気が良かった昭和の頃だと、その点"理解ある"スポンサー企業が多々存在していたのですが、今は何処も不景気で"優秀な番組だけど視聴率は獲れない"番組へ投資してくれる様な優良企業は無くなってしまいました・・・。

今回の編成により、視聴率争いは有利になるでしょう。が、より"夢"の無い編成になると思います。土曜午後4時台?地方系列局では既に別番組を編成している局も多々あり、かつてゴールデン帯から左遷移動させられた数々のアニメ番組同様、地方系列局によっては放送中断もしくは打ち切り、"ちいさなおともだち"がとてもリアルタイムでは視聴出来ない様な早朝4～5時台もしくは深夜帯への編成を余儀なくされる恐れも否定出来ないのでは?


当局も数年前から危惧してはおりましたが・・・『まさか』というか『やっぱり』という不安が的中してしまい、ショックではあります。






当局的には近年とんと疎遠だった「ドラえもん」でしたが、ゴールデン帯からの撤退は残念なものがあります。/(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK