一挙に『戦力外フラグ』が立った選手 | VBCテレビブログ放送

一挙に『戦力外フラグ』が立った選手

大抵、どのチームでも背番号の数字が大幅に大きくなると"戦力外通告一歩手前"になる黄信号になるのかとは思います。

東京ヤクルトスワローズでは昨年、独立リーグ(BCL石川)からドラフト8位、24歳で入団した沼田拓巳投手がいます。

最速155キロのストレートが魅力の右腕で球団側もドラフト下位指名とはいえ、過去に同じ"速球派右腕"として活躍した五十嵐亮太投手('98~'09年)、ジョシュ・ルーキ投手('16~'17年)らが背負った"53"の背番号を与え即戦力として期待されましたが、怪我に苛まれ一軍登板は僅か1試合のみで防御率は9.00、二軍でも17試合に登板して1勝2敗・防御率6.00とサッパリでした・・・。

チームでは昨年オフ、福岡ソフトバンクホークスを戦力外となった五十嵐亮太投手(40歳)を、かつて背負った"背番号53"での復帰を決定。このあおりを食らい、沼田投手は背番号が一挙に後退し"90"へ変更となってしまいました。

五十嵐投手の豊富な経験を買った上での古巣復帰なのでしょうが、同じ"経験豊富"でも独立リーグだと軽く見られてしまうのか。沼田も今年で25歳とまだまだ若いとはいえ、これまで大学~社会人~米国マイナーリーグ~独立リーグ・・・と、様々な場数を踏んできた右腕でしたが、怪我をされては厳しいですね。入団2年目にして、早くも"戦力外フラグ"が立ってしまった感を抱きますね。

過去、ヤクルトでは独立リーグ出右腕が立て続けに"在籍2年"で戦力外通告を受けて退団し続けています。

寺田哲也('15~'16年/一軍通算3試合1敗・防御率10.80)→菊沢竜佑('17~'18年/一軍通算2試合・防御率6.00)と"負の連鎖"が続いてしまっており、沼田投手もこのままだと寺田・菊沢に続きかねませんね。但し、寺田・菊沢投手は何れも28~29歳でのプロ入りという高齢選手だったので沼田投手とは状況が若干違いましたが、だからといって安閑としてはいられないでしょう。

五十嵐復帰でアッサリと背番号53が剥奪されてしまった上、背番号90と『どうでもいい』様な背番号・・・かなり苦しい立場になってしまったと思います。これを発奮材料と出来るかどうか?・・・出来なければ、もう後がないでしょう。

ヤクルトでは沼田投手以前の"背番号90"の現役選手は前例が無く、過去に遡っても'82年シーズン途中から小川善治(二軍監督)、'93~'94年まで渋井敬一(二軍内野守備走塁コーチ)、'95~'09年まで乱橋幸仁(打撃投手)、'15~'16年まで芹澤裕二(二軍バッテリーコーチ)、'18年に野口寿浩(一軍バッテリーコーチ)が付けていた程度でした。


沼田投手が、ヤクルト球団史上初めて"背番号90"の現役選手として活躍出来るか?注目しようじゃないですか。






東京ヤクルトスワローズ・沼田拓巳投手。このまま2年で戦力外となってしまうのか?今年は是が非でも活躍を!/(C)2015 - 2019 Tokyo Yakult Swallows Baseball Club.