「太陽にほえろ!PART2」CS初放送ヤ! | VBCテレビブログ放送

「太陽にほえろ!PART2」CS初放送ヤ!

'72年から'86年の長きに渡り、日本テレビ系金曜午後8時台の屋台骨を支えた刑事ドラマの金字塔的作品「太陽にほえろ!」。

最終的には、藤堂俊介(ボス)役の石原裕次郎さん(故人)の体調不良により番組降板→終了へと繋がってしまったのですが、「太陽にほえろ!」用に準備されていた未映像化脚本の消化の為の仕切り直し企画として制作されたのが「太陽にほえろ!PART2」('86~'87年)です。

僅か12話という極めて短い回数もあり、これまで殆どリピート放送されることもなかった"幻の刑事ドラマ"が、この度スカパー!ファミリー劇場で毎週金曜午後8時から、2話連続でリピート放送されています。

「太陽にほえろ!」最末期のメンバーのうち、本庁に栄転したボスと代理ボス役を務めた渡哲也さん演じる橘兵庫が姿を消し、七曲署の新たなボスとして意外な面子が・・・。

『まさかの』奈良岡朋子さん!?

当時は、あまりのサプライズ起用に腰を抜かしたものです・・・。今でこそ、刑事ドラマで"女性ボス"役はほうぼうで散見されるようにはなりましたが、当時は完全に"男性上位"の時代で、貫禄あるボスが刑事ドラマを彩っていたものでしたが、まさかの奈良岡朋子さんの起用で刑事ドラマというよりは「東芝日曜劇場」(TBS系)を見ているような気分にさせられたものです。

セリフ回しが、モロに"ホームドラマ調"なんですよね。刑事ドラマには、完全に不釣り合いでした。てっきり、渡哲也さんが正式なボス役として続投するものだとばかり思い込んでいた当局は完全にタガを外されてしまい、番組にイマイチのめり込めませんでした。

"長さん"こと故・下川辰平さんが番組復帰し、新たに『西部署の松田刑事(リキ)』もとい、喜多刑事役に寺尾聰さんが加入したものの、「太陽にほえろ!PART2」ではイマイチ馴染めなかった感が強かったと思います。


オープニングテーマも続投され「太陽にほえろ!」のテイストは残されたものの、微妙に『何かが違う』という違和感が否めない、残念な刑事ドラマでした・・・。






「太陽にほえろ!PART2」より。藤堂ボスが去った数年後の七曲署という設定でしたが、とてもそうは思えませんでした。/(C)東宝