気まぐれ百年 | VBCテレビブログ放送

気まぐれ百年

日本テレビ系にて、'66年4月4日から5月1日まで僅か4回しか放送されなかった幻のバラエティ番組を特集!

天下の日立一社提供によるバラエティ番組で、当初は月曜午後9時から9時30分までの放送枠でスタートしました。

作家・作詞家・放送作家・タレント等マルチな活躍ぶりで高い人気を博し『青島だァ!』のフレーズが印象的だった、後の東京都知事でもある故・青島幸男さんが出演、構成を手掛け、明治(1868~1912年)と番組放送当時の1966年の文化(映画・大学・恋愛・ベストセラー)を様々な角度から比較することで、その100年間が残していったものを視聴者に伝えようとしていた風刺混じりの番組でした。

主な出演者は以下のとおり(敬称略)。

・牧伸二
・楠トシエ
・鈴木やすし(現・鈴木ヤスシ)
・姫ゆり子
・堺駿二
・熊倉一雄
・西岡慶子
・ジェリー藤尾
・木の実ナナ
・月の家圓鏡(後の八代目橘家圓蔵)

ほかが出演していました。

今では"有り得ない"放送枠ながら、時代性からか当時はなかなかの高視聴率スタートだったという。故・青島幸男さんもかなりの人気を博していましたからね。今でいう宮藤官九郎?鈴木おさむ?トンでもない!足元にも及ばんよ!

しかし、『風刺が過ぎる』とスポンサーであった日立製作所からクレームがつき、2回目以降は番組内容が大幅に変更を余儀なくされた上、3回目以降はナンと日曜午後9時から9時30分の枠へ強引に枠移動させられ、それでも物足りなかったか僅か4回で打ち切られてしまったという・・・。

日立絡みの提供番組というと今でいう「日立 世界ふしぎ発見!」(TBS系)が有名ですが、こちらは『視聴率関係なく良質な番組をやって欲しい』という日立側からの要請もあったとかで放送開始当初は視聴率も芳しくなかったものの、粘り強く継続していったことから徐々に視聴率も上がっていきました。

しかし「気まぐれ百年」は真逆で、視聴率は良かったものの番組内容が日立サイドのお気に召さなかったという。


たったの4回で打ち切られたので、よっぽど問題になったんでしょうね・・・。当時はBPOなんか無かった時代でしたが、それでも"やり過ぎる"と打ち切られたという。となると、別にBPOなんか要らないんじゃない?





故・青島幸男氏

故・青島幸男氏。マルチタレントとして人気を博しましたが、「気まぐれ百年」はカラ回りだったか?マスター映像素材どころかスチール写真すら残されていないのかも?