イマイチ盛り上がりに欠けた?「ザ・ハングマン6」
スカパー!映画・チャンネルNECOにて、「ザ・ハングマン6」(ABC・テレビ朝日系/'87年)がリピート放送中です。
シリーズ「4」('84~'85年)以来となる名高達男さんがシリーズ復帰!新たに鮎川いずみさん、梅宮辰夫さん、川野太郎さんに加えて"モルモット小父さん"として当時"いじめられキャラ"として人気を博していた稲川淳二さんが登場!毎回、番組終盤の"おしおきタイム"で悪党への見せしめとして各種おしおきを体験させられるというシーンが新たに加わりました。
シリーズ共通の"現代版「必殺仕事人」"的なコンセプトの下、毎回、法の目を逃れて悪逆の限りを尽くす悪党に怒りの鉄槌を下し社会的に死に至らしめる死刑執行人・ハングマンの活躍を描いた"勧善懲悪"モノのシリーズ第6弾ではありましたが・・・。
時代はバブル経済最盛期!この辺りから、長らく続いた「西部警察」シリーズ(テレビ朝日系/'79~'84年)や「太陽にほえろ!」(日本テレビ系/'72~'87年)が相次いで終了し、正統派刑事ドラマが下火になっていった時代ではありましたが、'80年スタートの「ザ・ハングマン」シリーズも次第にシリーズ長寿化に伴う一種のマンネリ感が抱かれつつあったようにも感じられました。
前作「Ⅴ」('86年)では"おしおきタイム"をテレビ中継したり、山本陽子さん演じる女ハングマン"パピヨン"が妖艶な井出達で悪党の前に登場し、眠り薬を発するバラの花を悪党めがけて発して最後は警察にダンボール詰めにして送りつけたり・・・といった一連の流れが痛快ではありましたが、「6」では"おしおきタイム"冒頭こそ"モルモット小父さん"が盛り上げるも、最後は新聞の見出し表示だけで事件を終わらせる等、イマイチ盛り上がりに欠けた終幕だったように感じられました(泣)
指令が発令される時も、これまでの様に"ゴッド"直々に指令が下されるのではなく"ゴッド"からのパソコン通信からの指令というのも、当時のコンピュータ社会を反映させたものだったとはいえこちらもイマイチ盛り上がりに欠けた印象を受けました(泣)
当局の様な素人目が観てイマイチ盛り上がらないな・・・と感じた位なので、本放送当時の視聴率もあまり芳しくなかったようで、第1話こそ14.1%の高視聴率も、第2話以降は9~11%台の視聴率とイマイチ盛り上がりに欠けた挙句、主演の名高達男さんのスキャンダルから番組降板の憂き目に遭い、番組自体も15話で急遽終了を余儀なくされてしまったという(泣)
"完全懲悪モノ"よりも、恋愛トレンドドラマに世間の関心が向かいつつあったのもあったのかもしれませんが、一度失った勢いは回復せず(泣)その後の「ハングマン」シリーズは急遽、渡辺徹さんを主演に据えた「ハングマンGOGO」('87年)を立ち上げ、コメディー要素を大幅に強化するも失地回復といかず。
「ハングマンGOGO」終了後は'90、'99年にスペシャル版が放送も、レギュラー化再開までには至らず・・・。
閉塞感漂う今だからこそ、法の目を逃れる悪党に痛快な"おしおき"を加えるハングマンの様なドラマが求められているようにも思いますが・・・。
今、改めて観ると「6」に出演の梅宮辰夫さんは後の「はぐれ刑事純情派」(テレビ朝日系/'88~'09年)の山手中央署の横溝署長のイメージが強くて・・・(笑)
「ザ・ハングマン6」のオープニングより。エンディングテーマは前作「Ⅴ」に出演の火野正平さんの♪だまって俺についてこい でしたが、やはり故・植木等さんのイメージが・・・。/(C)松竹芸能
シリーズ「4」('84~'85年)以来となる名高達男さんがシリーズ復帰!新たに鮎川いずみさん、梅宮辰夫さん、川野太郎さんに加えて"モルモット小父さん"として当時"いじめられキャラ"として人気を博していた稲川淳二さんが登場!毎回、番組終盤の"おしおきタイム"で悪党への見せしめとして各種おしおきを体験させられるというシーンが新たに加わりました。
シリーズ共通の"現代版「必殺仕事人」"的なコンセプトの下、毎回、法の目を逃れて悪逆の限りを尽くす悪党に怒りの鉄槌を下し社会的に死に至らしめる死刑執行人・ハングマンの活躍を描いた"勧善懲悪"モノのシリーズ第6弾ではありましたが・・・。
時代はバブル経済最盛期!この辺りから、長らく続いた「西部警察」シリーズ(テレビ朝日系/'79~'84年)や「太陽にほえろ!」(日本テレビ系/'72~'87年)が相次いで終了し、正統派刑事ドラマが下火になっていった時代ではありましたが、'80年スタートの「ザ・ハングマン」シリーズも次第にシリーズ長寿化に伴う一種のマンネリ感が抱かれつつあったようにも感じられました。
前作「Ⅴ」('86年)では"おしおきタイム"をテレビ中継したり、山本陽子さん演じる女ハングマン"パピヨン"が妖艶な井出達で悪党の前に登場し、眠り薬を発するバラの花を悪党めがけて発して最後は警察にダンボール詰めにして送りつけたり・・・といった一連の流れが痛快ではありましたが、「6」では"おしおきタイム"冒頭こそ"モルモット小父さん"が盛り上げるも、最後は新聞の見出し表示だけで事件を終わらせる等、イマイチ盛り上がりに欠けた終幕だったように感じられました(泣)
指令が発令される時も、これまでの様に"ゴッド"直々に指令が下されるのではなく"ゴッド"からのパソコン通信からの指令というのも、当時のコンピュータ社会を反映させたものだったとはいえこちらもイマイチ盛り上がりに欠けた印象を受けました(泣)
当局の様な素人目が観てイマイチ盛り上がらないな・・・と感じた位なので、本放送当時の視聴率もあまり芳しくなかったようで、第1話こそ14.1%の高視聴率も、第2話以降は9~11%台の視聴率とイマイチ盛り上がりに欠けた挙句、主演の名高達男さんのスキャンダルから番組降板の憂き目に遭い、番組自体も15話で急遽終了を余儀なくされてしまったという(泣)
"完全懲悪モノ"よりも、恋愛トレンドドラマに世間の関心が向かいつつあったのもあったのかもしれませんが、一度失った勢いは回復せず(泣)その後の「ハングマン」シリーズは急遽、渡辺徹さんを主演に据えた「ハングマンGOGO」('87年)を立ち上げ、コメディー要素を大幅に強化するも失地回復といかず。
「ハングマンGOGO」終了後は'90、'99年にスペシャル版が放送も、レギュラー化再開までには至らず・・・。
閉塞感漂う今だからこそ、法の目を逃れる悪党に痛快な"おしおき"を加えるハングマンの様なドラマが求められているようにも思いますが・・・。
今、改めて観ると「6」に出演の梅宮辰夫さんは後の「はぐれ刑事純情派」(テレビ朝日系/'88~'09年)の山手中央署の横溝署長のイメージが強くて・・・(笑)
「ザ・ハングマン6」のオープニングより。エンディングテーマは前作「Ⅴ」に出演の火野正平さんの♪だまって俺についてこい でしたが、やはり故・植木等さんのイメージが・・・。/(C)松竹芸能
