帰ってきた!軍人将棋 なんやそれ!? | VBCテレビブログ放送

帰ってきた!軍人将棋 なんやそれ!?

かなりこっ恥ずかしいタイトルですが(泣)ホントにこんな恥ずかしいタイトルのゲームがありました(泣)ファミコンでソフエルから'89年5月26日に5,500円(税別)で発売されたゲームを特集!

懐かしの"軍人将棋"を題材にしたテーブルゲームでした。タダのテーブルゲームなのに、長ったらしいストーリー設定があります(泣)

これらは、宇宙のどこかにあるもう一つの地球でおこった5つの世界でのお話です。

①畑の国サララ 大ピンチ!?
ここは平和の国サララ。果物や野菜たちが楽しく、平和に暮らしていました。

ところがある日・・・くら~いくら~い地獄の底からいじわる悪魔“デビル・ハロウィン”がおなかをすかせて地上に飛び出してきました。デビル・ハロウィンとその手下たちは、サララの国の者たちをつぎつぎと捕らえては食っていったのです。

「このままではわたしたちのサララの国が滅んでしまう・・・」だれもがそう恐れていました。その時です。サララの国のお城から飛び出していった一団がありました。それは、サララの国の王の娘サララ・ド・トマト姫と姫を守る若者達たちでした。さあ、いよいよ悪魔デビルハロウィンとトマト姫との戦いが始まります。

②モーリン村 危機一髪!!
ある大陸の外れに、モーリンという小さな村がありました。そこでは、多くの動物たちが争いもなく平和に暮らしていました。

ところがある日・・・昔、村を追い出されたギャング"ウルフ・カポネ"が復讐のためにやってきたのです。ウルフ・カポネとその子分たちは、次々と罪の無い村の動物たちを殺していったのです。

「この世には村を救ってくれる神様はいないのか・・・」だれもがそう天に祈っていました。その時です。行方不明になっていた村一番の勇者で村長の息子ラ・イオンが、新たななかまたちを連れて戻ってきたのです。そして、村の危機を知ると、すぐさまカポネたちに戦いを挑んだのでした。

今、モーリン村最大の戦いが始まろうとしています・・・。

③ひとりじめ反対 世界に平和を!?
西の大陸の中に、ドレタ国というちい~さなちいさな国がありました。その国で、今度新しくピトラーという男が大統領になりました。ピトラーは大統領になる前はとてもやさしく、だれからも好かれていました。

ところが、大統領になったその日から、ピトラーは変わってしまいました。自分のことをピトラー総統と呼ばせ、国を独裁してしまったのです。ピトラーはドレタ国軍を指揮して、全世界を自分一人のものにしてしまおうと考えたのでした。

そして・・・200X年に、ついにドレタ国軍はとなりの国に侵略を始めたのです。数日後、ピトラーの世界支配を阻止しようとする連合軍と最後の戦いに突入しました。

さあ、ピトラーと連合軍との最終決戦の始まりです!!

④守れ!!すもう協会!!
東の大陸から少し外れたところにそれはちい~さな島国がありました。その名はジャッポン国といいました。この国は「おすもうさん」と呼ばれる人達が住んでいて、「すもう協会」という機関が、国を治めていました。

そこに、前々からこの国を狙って、裏の角界を組織し、悪の「おすもうさん」を作り出したドスコイ親方がついに攻め込んできたのです。何人もの勇者が、この悪の「おすもうさん」軍団に挑み、そして倒されてしまいました。

「もう、この国はおしまいだ!!」だれもがあきらめていたその時です。長い修行の旅に出ていたこの国一番の勇者が「国が危ない!」との知らせを受けて戻ってきたのです。彼はすぐさま兄弟弟子たちを集め、ドスコイ親方たちに決戦を挑むのでした・・・。

この国の運命が今、決まろうとしています・・・。

⑤未知との遭遇!?宇宙人をやっつけろ!?
暗黒の宇宙のなかで青く輝く星、地球。はるかな昔から、宝石のように美しく輝くこの星を狙って、侵略をしてきた宇宙人との激しい攻防が、繰り返されてきました。

そしていまもまた、地球から遠く離れたM78星雲の裏側の先にあるナンソレヤ星のピッコロ皇帝が侵略を開始してきたのです。ナンヤソレ星の最強兵器の威力の前に、地球防衛軍はなす術も無く破れていきました。そのため、地球の科学力のすべてを集めた太陽系連合艦隊が作られ、打倒ピッコロを目指し飛び立っていたったのです。

今、宇宙空間を舞台に、最大最後の戦いが始まります・・・。


果たしてこの5つの世界に、そして地球に、再び平和なときが訪れるのでしょうか・・・。


あんまりにもおバカが過ぎるので、説明書に掲載されていたストーリーを抜粋しました(泣)いや、コレはヒドい・・・。タダの軍人将棋なのに、ヤケクソなこじるり・・・もとい、こじつけなストーリーです。元ネタはファミコンの「サラダの国のトマト姫」(ハドソン)、ドイツのヒトラー総統、 日本の国技である相撲界、天下の円谷プロの「ウルトラマン」と鳥山明氏の「ドラゴンボール」ですか。

タダの軍人将棋なのに、よくぞここまでかき集めたものです。中古ショップでハダカの状態(説明書無し)で買うと分かりませんね。

要するに全部で5面ある・・・ということです。それぞれの面で特定のボス(敵)が居るのでこれを倒すと、"平和な時"が訪れるらしいです(笑)

そりゃ大変だ!ウルフ・カポネやらピットラー総統やらピッコロ皇帝を軍人将棋で倒さんと、平和な世界が訪れないそうですよ。早速安保法案発動ですな、安倍サン!(笑)

面によってコマのキャラクターが変わるのですが、要はタダの軍人将棋ですから・・・。

「タダの軍人将棋はツマラん!遊び心が欲しい!」という奇特な方はオススメのゲームです(笑)

設定もかなりキテますが、やはり店頭で言うのが恥ずかしいこの「帰ってきた軍人将棋 なんやそれ!?」。当時はまだ店員にソフト名を言って購入するのが当たり前の時代だったので、こっ恥ずかしいタイトルが言えずに買うのを断念したファミッ子も多かったと思います(泣)

最初は「軍人将棋」なるそのまんまのタイトルだったのですが、メーカー側も「このままではツマラん」と悟ったか、発売当時、明石家さんまさんの決めゼリフだった「なんやそれ!?」を持ってきたのでしょう。

本作がもう少し早く発売出来ていれば「帰ってきた軍人将棋 お待ちぃ~!?」とか「帰ってきた軍人将棋 よくぞ見破ったな!?」とか「帰ってきた軍人将棋 私はただの町人です!?」とか「帰ってきた軍人将棋 なんですかぁ~!?」とか「帰ってきた軍人将棋 知っとるけ!?」とか「帰ってきた軍人将棋 幸せ!?」とかのタイトルになっていたのでしょうか・・・!?


最後に、タイトルといい設定といい半ばヤケまがいの本作を発売した狂ったセンスの持ち主だった発売元のソフエルは、その後早々にテレビゲーム事業から撤退したのは言うまでもありません・・・(笑)





(C)1989 SOFEL

対戦相手の選択画面。一部、ヤヴァい独裁者も居るのでドイツでは発売不可だったものと思われます(泣)/(C) 1989 SOFEL LTD





(C)1989  SOFEL

メイン画面より。野菜の軍人将棋って言われてもなぁ(泣)/(C) 1989 SOFEL LTD






ゲーム画面より。(一部の携帯電話からはご視聴頂けません)ゲームとしてはテンポが悪いかも?(泣)設定とタイトルが奇抜なだけだったか・・・。/(C) 1989 SOFEL LTD