井戸川前双葉町長、町長選(2/28告示)不出馬を表明 3/2『フタバから遠く離れて』上映会 | 一日一回脱原発 & デモ情報in大阪

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以前こちらでも紹介した井戸川前双葉町長。2月の辞職後出馬の意向を示すなど、その態度は二転三転したようですが、最終的に町長選不出馬を表明しました。

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福島・双葉町長選告示…辞職の前町長は不出馬 2013年2月28日13時29分 読売新聞)


原発事故前は推進派だった井戸川前町長ですが、事故のあとは考え方が一変。勇気をもって福島の汚染の実態を訴えた数少ない地方の首長であり、そのために多くの批判や中傷にさらされ、排除されようとしていることを、ブログで紹介しました。
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脱原発を訴える数少ない地方の首長 福島県双葉町井戸川町長を応援しましょう。 2012年12月28日


辞職したかと思えば再出馬を匂わせたり、結局出馬しなかったり。一見すると井戸川氏の動きはかなりぶれているように見えますが、ここだけは絶対に譲れないという点は一貫しています。

20ミリシーベルトという基準はどう考えてもおかしい。1ミリシーベルトを超える高線量地域に町民をもどすことはできない、という点です。

下↓で紹介するインタビュー全般を通して、井戸川氏が主張していることは正論だと私は思います。そして、この点で一寸たりとも妥協しないというのは、非常に大事なことだと思います。

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双葉町の井戸川町長、「辞任の真意」を語る (2013年1月24日)

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F1518 

(上記インタビューより文字起こし(抜粋))

どうしても妥協できない部分というのは、いまの避難基準。それを議会で強引に、いわきに役場機能の移転を決めさせた。あの時から(辞職の)気持ちは芽生えてきました。
やはり今の被曝の基準はおかしい。20ミリシーベルトというのはおかしい。日本では1ミリシーベルトというのが最高裁判所の裁判の判例の中にもうたわれているのに、なぜ20ミリシーベルトだと、議会とのギャップはそこから始まった。


わたしは自分の持論というのはまだ正しいと思っていますから、福島県に戻ることはできません。したがって町長職を辞して、もどれないということをずっと続けていきたいと思っています。
(町民を)戻すのも私の手で戻したくないと思っています。責任が取れないから。
25年後の双葉町を見たときに、わたしは責任をもてませんから。まだまだもっと多くの町民を県外に出すべきだと私は思っていますから。


これなら大丈夫だということで帰えさせられて、左右をみたらば仕事がない。あるのは除染作業だけだ。結局双葉町民は放射能まみれになって死んでいくんだ、そうなってもらいたくない、という文章を書いておりました。あれはもう一昨年の8月にしたためた文章です。
いままさにそのような方向に双葉郡が進んでいるんですね。
で、双葉郡の復興と足並みをそろえようというのが、今の町会議員の人たちの最後の不信任可決するときのあの文章ですね。涙出ました、わたしは。
わたしはその問題を今後とも提言し続けていくということにしたいということで、辞職を決意したんです。(文字起こし、ここまで)


こちらはIWJによるインタビューです。動画の下にある記事は、よくまとまって読みやすいので、是非お読みください。 (3/2追記 動画の下に昨日まであった記事はなくなっていました。有料で見ることができるようです)

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2013/02/03 井戸川克隆 双葉町長インタビュー

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/56198


井戸川前町長も何度か登場する映画、『フタバから遠く離れて』が、現在大阪十三のシアターセブンで上映中です(http://www.theater-seven.com/2013/movie_futaba-kara2013.html )。

また明日3月2日には、高槻の市民グループによる同映画の上映会も行われます。


●3月2日(土) 午後6時30分~高槻市立生涯学習センター2F多目的ホール(JR高槻 徒歩 10分・阪急京都線 高槻市 徒歩 10分 http://ticket-search.pia.jp/pia/venue/venue_access_map.do?venueCd=TSGS
「フタバから遠く離れて」映画上映会
参加協力券:999円 (中高生 500円)
主催:「フタバから遠く離れて」を上映する会 TEL 072-669-3773(岡川)
http://silmarilnecktie.files.wordpress.com/2013/01/forfutabajoueikai.pdf


ある日突然故郷とともに全てを失ったフタバ町民の日常を、9ヶ月間にわたって淡々と記録したドキュメンタリー映画です。この間の井戸川前町長の孤軍奮闘を知れば、より感慨深く鑑賞できると思います。

映画館で大きなスクリーンで見るもよし、市民グループのイベントに参加するもよし。わたしの個人的な感想としては、映画を観終わった後、誰とも感想を話し合うこともなく、あとは帰るだけ~というのは、ちょっと物足りなかったです。市民グループのイベントでは上映後ミニ交流会もあるようですので、そちらに参加するというのもおすすめですよ。


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