母が独居在宅していたころのこと、ご近所の方がおしえてくださった。

 

朝も障子やカーテンがなかなか開かないし・・・

顔も洗っていなくて、髪もボサボサで・・・

いったいどうしちゃったの?って思った時期があったんですよ

 

たぶん、母自身が「八十の更年期」と言っていたころのことだろう。

ただ、母もご近所さんも、リアルタイムで教えてくれたのではなくて、だいぶ後になってから「そういえば・・・」と話してくれたのだった。

 

母にしてみれば、

なにもかも面倒で億劫でもうなんにもしたくない・・・

という感じだったのだろう。

 

こんなことは高齢者であろうとなかろうと、誰でもよくあることでわたしなんてしょっちゅう❣ いつも元気溌剌、身なりにも気を配って、なんていつもいつもやってたら疲れてしょうがない❣

 

ほら、よっちゃま(母)はずっとテニスとかスポーツやってていつも元気で、「お年寄り」なんてとても思えないくらいしっかりしてたのが、やっぱりよっちゃまも「フツー」に年取ってきているんだ、って、ちょっと淋しかったよ。

ご近所さんはそう言ってくださった。

 

ただ、もしそのときが「高齢者鬱」の兆し、だったのなら、なにか手だてがあったのではないか。わたしの母への接し方も、なんとかできったのではないか。

いまさら、いやもうずっと、悔やまれることのひとつになっている。

 

2009/03/05

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