ようやく近畿地方の梅雨明け宣言がありました。
平年より2日遅く、今後猛烈な暑さが続くと警戒アラートも発せられています。
既に猛烈に暑い日が続いているのですが、これ以上となると異常気象を実感せざるを得ません。
梅雨明けと言ってもスカッと青空が広がるわけでもなく、相変わらず白んだ空です。
厚い雲に邪魔されることのないように、雲が太陽方向には消えたところで太陽観望・撮影を楽しみました。
直射日光を浴び、汗がしたたり落ちる中での観望でしたが、眼視では美しいプロミネンスを見ることができました。
このプロミネンス、変化が速いタイプのようでした。
撮影開始時・終了時の2画像を拡大トリミングしたものを後半に掲載しました。
本日の撮影については、ここのところの水蒸気による減光対策として、感度をISO1000にUPし、カメラレンズの焦点距離を10㎜にして拡大率を下げました。
7月21日の太陽(Hα光)
2024年7月21日 9:09 コロナドPST(口径40㎜:f10) Celestron8-24㎜(12㎜)zoomアイピースによるコリメート canon PowerShot S120 ISO1000 1/4秒 10mm(35㎜換算46mm)f3.5 固定撮影(スコープテック・アトラス用経緯台) Microsoft フォトで調整・トリミング
同じ撮影画像の調整バランスを変えた7月21日の太陽
PSTの透過光幅を調整し撮影した「黒点」
2024年7月21日9:07 コロナドPST(口径40㎜:f10) Celestron8-24㎜(12㎜)zoomアイピースによるコリメート canon PowerShot S120 ISO1000 1/6秒 10mm(35㎜換算46mm)f3.5 固定撮影(スコープテック・アトラス用経緯台)
列状に並んだ黒点群は、壮観な眺めです。
7月21日のプロミネンス(Hα光・一部拡大トリミング) 2024年7月21日 9:02 コロナドPST(口径40㎜:f10) Celestron8-24㎜(12㎜)zoomアイピースによるコリメート canon PowerShot S120 ISO1000 1/4秒 10mm(35㎜換算46mm)f3.5 固定撮影(スコープテック・アトラス用経緯台) Microsoft フォトで調整・一部拡大トリミング
7月21日のプロミネンス拡大(前掲画像の一部拡大) 2024年7月21日9:09 コロナドPST(口径40㎜:f10) Celestron8-24㎜(12㎜)zoomアイピースによるコリメート canon PowerShot S120 ISO1000 1/4秒 10mm(35㎜換算46mm)f3.5 固定撮影(スコープテック・アトラス用経緯台) Microsoft フォトで調整・一部拡大トリミング
PSTの一枚撮り画像で力不足は否めず、眼視で見える繊細な姿を写すことは難しいようです。
とはいえ、10分足らずの間に形状が変化していることは、なんとなく理解できるかと思います。
太陽活動のダイナミックさは、画像でも十分伝わってきますし、時間間隔をあけた画像だからこそ大きな変化がわかります。
一番身近な星である太陽の姿を見ないのは、もったいない。
そして、個人レベルにまで特殊な太陽観察ができる技術開発とこの時代に感謝です。