3月2日の太陽と雪と飛行機の日面通過 | 星空の歳時記

星空の歳時記

ゆるく・緩くをモットーに、日々移ろう星空などを私流に楽しみたいと思います。

昨夜降った雪が今朝までに3センチくらいの積雪になりました。

青空が見えても同時に雪が舞う天気でしたが、雪が止んだところを見計らって太陽観望・撮影を楽しみました。

 

「肉眼黒点」はとうとう没してしまったようです。

もしかしたら、半月先に回帰してくるかもしれません。

 

それに代わる派手な現象は見られませんでしたが、形の揃った植木のようなプロミネンスが4つ連なる姿やそれなりに目立つダークフィラメントなど、太陽面の活動を今日も楽しむことができました。

 

アマチュア観測では、いつ写しても同じ姿で静的に見えるものが大半と思われてしまう宇宙ですが、地球から近い天体など変化が楽しめる対象は、小さな望遠鏡であってもわかりやすく比較的簡単でもあり、楽しいものです。

 

人工衛星からの撮像を見れば、さらにダイナミックな姿も見られ、ほぼリアルタイムの画像が公開されているサイトもあるようですが、小さな望遠鏡でも古い望遠鏡でも、自分の持つ道具で楽しむことができれば、趣味の世界としては幸せです。

とはいえ、良く見える・美しく見えるに越したことはないのですが。。。

 

昨日、今日と二日連続ジェット旅客機の「日面通過(日食)」を目撃しました。

時間帯が近く、同じ定期便を目撃したのかもしれません。

 

昨日は通過後にジェット噴射により大気が擾乱する様子が見られましたが、本日はそれが見られず、かなり驚きました。

 

これまで何度もジェット機の日面通過を見ていますが、必ず噴射による空気の乱れがカゲロウのように見え、どんだけ空気を吐き出しているのかと嫌悪感すら抱くほど派手なものなのですが、今日は滑空しているかのような、今までにない不思議な姿でした。

 

これまでは、最低でも数秒程度は気流の影響で水面下にある物体を見るかのように、太陽面が乱れて撮影どころではなくなるのが常でしたが、今日はそれがなく、これまで当たり前だったことが起きずに、むしろそれを待って息を止めてしまうくらいでした。

 

何秒待っても画像は乱れず、滑空していたわけではないでしょうし、不思議です。

太陽のほぼ真ん中を突っ切り、エンジンのシルエットも片翼2つずつ見えましたので、位置関係でもないと思われます。

 

星見に迷惑な飛行物体としか、いつも考えていませんでしたが、飛行機のことに詳しいわけでもないので、無知故?の新たな謎となりました。

 

3月2日の太陽(Hα光による)

 

2024年3月2日10:38 コロナドPST(口径40㎜:f10) Celestron8-24㎜(12㎜)zoomアイピースによるコリメート canon PowerShot S120 ISO800 1/25秒 9mm(35㎜換算41mm)f3.5 固定撮影(スコープテック・アトラス用経緯台) Microsoft フォトで調整・トリミング

 

 

同じ撮影画像の調整バランスを変えた3月2日の太陽

 

 

 

PSTの透過光幅を調整し撮影した「黒点」

 

2024年3月2日10:37 コロナドPST(口径40㎜:f10) Celestron8-24㎜(12㎜)zoomアイピースによるコリメート canon PowerShot S120 ISO800 1/40秒 9mm(35㎜換算41mm)f3.5 固定撮影(スコープテック・アトラス用経緯台) Microsoft フォトで調整・トリミング

 

 

今日は青空が広がっても雪が舞う、寒い一日でしたが、明るい日差しの中で舞う大粒の雪は、花吹雪のようでもあり、美しい光景でもありました。

 

春は近いと感じることができました。