昔のレコードを死蔵している間、『詩人の家』と並んで最も聴きたい・掘り出したいと思っていたのが、泯比沙子(+クリナメン)の『LOVE & WAR』です。1986年発売、12インチ45回転のピクチャーレコード、販売価格2000円。
ジャケット中央の大きな円形の厚紙を外すとレコードのピクチャ(顔)が出てくる。この厚紙は歌詞カードにもなっています。写真では分かりにくいけど、円形の筋みたいに見えるのが歌詞です。レコードはA面B面ではなくLOVE SIDEとWAR SIDE。LOVE SIDEには「肉体の天使」と「HAGOLOMO」、WAR SIDEには「LIKE A ALIEN」「I LOVE WAR」が収録されています。
いや、本当に「肉体の天使」と「HAGOLOMO」が素晴らしく、聴くたびに深い感動を覚えます。野太いベースや打楽器の上に、繊細で頼りないボーカルと演奏が乗せられています。真夜中の海岸、星あかりと月あかりの下、ウミガメのように人間を生みに来た神秘的ななにものかを幻想させるんです。作詞・作曲は原マスミ。この人すごいなって思いましたね。
WAR SIDEのほうはあまりピンと来ていませんでしたが、泯さんて「博多の狂乱娘」って呼ばれてたみたいですね。ライブではこちらのほうが近かったのかも?
ちなみに泯比沙子+ナスカ・カー『LOVE & WAR NOW!』というCDをのちに購入しています。こちらは2016年発売のようなので、30年ぶりの再録ということでしょうか。このCDでは「LIKE A ALIEN」「I LOVE WAR」は面白く聴けました。演奏がすっきり分かりやすいからだろうね。一方で「肉体の天使」と「HAGOLOMO」は神秘性が失われ、大人のメルヘンのような感じに仕上がっていると感じました。

