「細胞から考える」をコンセプトに掲げ、最先端の研究をベースにスキンケアアイテムやサプリメントなどを展開する「fracora(フラコラ)」。同ブランドが運営するYouTube番組「生命科学アカデミー」では、最先端の生命科学の知識を紹介しています。
高齢化が進むいま、「老化」は現代医学の大きな課題の一つであり、「老いなき体」を目指して世界中で様々な研究が進められています。
血管が衰えるとシミやシワが増える!?
――「ゴースト血管」。最近聞くことが増えたワードですが、なぜ注目が集まっているのでしょうか。
:私たち研究者は、心臓から出ている大動脈や、脳につながる頸動脈など、大きい血管を中心に研究を進めてきました。このような大きい血管を元気にすることが、老化を抑える一番の秘訣だと考えられていたからです。
しかし最近は、頭の先にある血管や、指先にある血管など、毛細血管の健康に注目が集まっています。実は、血管の中で99%を占めるのが毛細血管。これらが衰えることで、老化につながることがわかってきているんです。
——毛細血管に血液が流れなくなり、血管がなくなってしまう現象を「ゴースト血管」と呼ぶんですよね。
例えば、顔の毛細血管の血液の流れが悪くなると、シミやシワができやすくなります。健康だけでなく、美容の観点からも、ゴースト血管が注目されていますね。
——シミやシワができてしまった部分の毛細血管を軽くタッピングして刺激したら、血管が活性化することもあるのでしょうか?
いまおっしゃったようなタッピングでもいいですし、他にもいろいろな方法があると思いますが、毛細血管の血流を良くすることで、ある程度の効果は得られると思います。
——シミやシワの予防のために、何かされていることはありますか?
ご存知の方が多いと思いますが、シミができてしまうのは、紫外線の影響が大きいと言われています。私は中学まで野球をやっていましたが、あるときケガをして、野球を続けられなくなってしまったんです。それから文化系に移り、紫外線を浴びることが少なくなったので、いまでもシミやシワが少ないんだと思います。
また、先ほどからお話ししている通り、血管の衰えもシミやシワの原因になります。予防するためには、やはり毛細血管を元気にすることが大事だと思いますね。
あなたの海馬は大丈夫? 加齢度セルフチェック
――加齢度セルフチェックをしていきたいと思います。1つ目は「爪つまみ」ですね。
爪の下は、非常に血流が良い部分です。爪の先を上から押さえると、爪の下が真っ白になりますよね。そこからパッと手を離すと、また赤みが戻ってきます。完全に赤みが戻るまでにどのくらい時間がかかるかによって、毛細血管の血流がいいか悪いかチェックできます。
<加齢度セルフチェック:爪つまみ>
1. 左手の爪の先を右の指でギュッと押さえる
2. 爪の先をパッと離して2秒数える
3. 赤みがすぐに戻るかチェック!
――2つ目は「片足立ち」ですが……片足で立つだけで、老化の度合いがわかるんですか?
そちらでの研究の結果、片足立ちがあまりできない人の共通点がわかってきました。
片足立ちがあまりできない人を見ると、普通は「筋肉量が少ないのかな」「骨が弱いのかな」とかなどと考えますよね。確かに、筋肉の衰えや、骨密度の減少によって、片足立ちができなくなる人もいます。
ところが、原因はそれだけではなかった。最近の研究で、脳が縮んでいると、片足立ちができなくなることがわかってきたんです。
――衝撃ですね。
私たちも、データが出た時にびっくりしました。脳のどこが縮んでいるかというと、脳の記憶や空間学習能力に関わる「海馬」という器官です。皆さんもぜひ、その場で片足立ちをして、加齢度セルフチェックをしてみてください。
<加齢度セルフチェック:片足立ち>
1. 両脚をそろえてまっすぐ立つ
2. 片足を浮かせてキープ
3. 1分間立っていられるかチェック!