大学受験には中高一貫校が強い。
ずっとそう思ってきました。
中受時の塾の先生から何度も聞いていたし。
確かに、一貫校は高校過程のカリキュラムが早く終了するので受験勉強に割ける時間が増えるというメリットはあると思います。
ただ、志望する大学のレベルや文系理系志望によってそれは変わってくるような気がしています。
難関大学を狙うなら一貫校が強いというのは確かだと思いますが、私立上位大学文系志望であれば一貫校でなくても対応出来るのかも…
と最近感じています。
娘が入学した一貫校でも主要3科目(英数国)は先取り授業が行われていました。
苦手な数学は進度も早く課題量も多い。
そして公立のカリキュラムとは異なるので難解な証明単元を1年近くかけて深掘り学習したりしていました。
基礎もままならない状態で進んでいく授業。
英語教育を売りにしていたはずなのに入学してみたら学校は理系科目強化の方向に転換し始めていました。
文系進学に強い上位女子校にはなかなか敵わない。
女子の理系受け入れがやや緩和されてきている昨今、理系の進学実績を増やすほうが学校の実績にインパクトが出やすいという背景もあるのかなと思います。
英語もレベルの高い学習が行われていましたが、ついていけない生徒も多々で中学2年の1学期時点で通塾率は学年の6割以上。
数学や理科の課題で手一杯になり英語は後回し状態になっている娘を見ていると
このやり方ってGMARCHクラス私大文系希望の生徒に本当にメリットがあるのだろうか…
と疑問に思うことがありました。
公立に転学してみたら英語は同じテキストを使っていました。
一貫校では副教材でやや難解なものを使用していました。
確かに一貫校とは差があるけれど、公立の英語学習内容も私の中学校時代よりは格段に高いレベル。
これをしっかり学習して、受験勉強も加えたら高校進学時にはある程度の英語力がつくのではないかと感じました。
数学も基礎から応用まで満遍なく学習するので娘の場合は一貫校の時より単元定着しやすい状態です。
数学は基礎が定着していれば十分。
その分、英語に時間を割いて学習すれば先々の受験にもプラスになる気がしています。
一貫校で高い学費を払いながら通塾させても、娘の場合は中弛みすることを考えると親側のストレスも少し軽減されている気がします。
まぁ、受験生のはずの現在も結構弛んでいますが
一貫校に入れたらといって一概に大学進学に有利とは限らない、という一例(ケースバイケース)です