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中学受験をされたご家庭にとっては、なんとなく気になる日ではありますよね。
夫はすっかり忘れているようで
「なんで学校休みなわけ?」
と言っていましたが。
1年前はいろいろ辛いことがありすぎて、きっと来年また思い出して辛い気持ちになっているんだろうと思っていました。
でも、違いました。
お天気が悪くなくて(受験生にとって)良かったな…くらいしか感じなかったです。
「昨年の今頃は試験受けてた時間だよねー」
と娘は感慨深く話していましたが。
受験後に後悔と反省が強すぎて吐きそうな毎日を送り、その後も次々と他の問題にぶち当たり大きな不安に飲み込まれて精神のコントロールが効かなくなり、今まで歩んできた(つもりの)道が消えて自分がいまどこに立っているのかわからなくなってしまった経験をして、もう中学受験のことは過去の出来事として本能的に葬っているのかと思います。
娘が小学4年生くらいから受験のことをいろいろ調べたりブログを読んだりしてきましたが、今はもう一切関心がなくなりました。
倍率も偏差値も。
学校はお休みですが先生からは
「皆さん、あくまで家庭学習日ですからね!」
と念押しがあったそうです。
宿題も沢山出ました。
この休み期間中に旅行に行くという話をたまに聞きますが、うちの娘は旅行に行ったりしたら宿題が終わらないだろうな。
でも今日は二人で少しお出かけしてランチをしてきました。
娘が産まれてからもずっと仕事を続けてきたので平日に二人で出掛けてランチをする、という機会は今までほとんどありませんでした。
働けていない自分、娘にとっての良い環境を選択できなかった自分、先々どうなるかわからない居住、この1年間罪悪感や焦燥感に苛まれる日々が長く続きましたが、いまこうやって二人で出掛けられるようになって良かったなと…思います。
まだ解決していない問題が山積みで、来年の今頃はいまの場所には住んでいない可能性が高いし、娘も違う環境で学生生活を送っているんじゃないかと思います。
どうしていくことがいいのか正解は無いし、誰もそれを教えてはくれません。
自分だけの人生だったらいいけれど、子供がいるということは本当に責任があって、自分の未熟さが怖くなることが多々あります。
自信がなくてその責任の重さを誰かが負担してくれたらいいのにと思うことも増えました。
娘が通っていた塾の担当責任者の先生が昨秋に急逝されました。
正直、受験直前に迷走した私をなんで冷静に止めてくれなかったんだろうと思ったことが受験後に何度かありました。
志望校選びや過去問提出に対してもアドバイスもなく、なんだったんだろうと思いました。
所詮ただの一生徒ですし恨んではいませんでしたが、しこりとしてずっと心に留まっていました。
亡くなったと聞いた時に驚きと同時に
「もう生徒のことも受験のこともご自身のやりがいも何もかも消えたんだ」
と失礼ながら思いました。
人生なんていつ終わるかわからない、
当たり前のことを改めて感じました。
受験も家庭のこともこれからの娘の人生もいくら悩んでも過去も変わらないし先のこともわからない。
「明日死ぬかもしれない」という考え方は好きではないのですが、そういう気持ちも少し持つようになりました。
そう思わないと前に進んでいけないので。
今日は娘の嬉しそうな顔が見れて本当に良かったです。