絵本で身につく、論理と読解力
子どもが論理的思考をもつために、周りの人間はどのような手伝いをすればよいのでしょうか。
話の内容を理解するという点で「絵本」が力強い武器です。積極的に絵本を読んであげることで、子ども自身も楽しむことができて万全の道具です。
そして、理解力を試し、論理力を高めるには、子どもに「質問をする」ことが効果的です。読み終わったあとに、子どもに「どんな内容だったか言える?」「誰が?」「何をした?」と問いかけるのです。子どもは、全体を通して大事なところを抜き出し、誰が、何をして、どうなったか、とまとめることで、記述式に必要な「説明する能力」がつきます。小さいうちは「書く」ことが難しいので、口で「説明させる」ことで論理力をつけるのが一番です。
4歳から5歳の論理の思考は、「重さ」の感覚をことばに表すことが効果的でしょう。「重さ」、つまり重力とは目に見えないものであり、大人でも説明しにくいものです。
たとえば、大人のひととシーソーに乗って、自分が上にいっちゃうことを体験するなど、日々の不思議なことに関して「どうしてだと思う?」と質問することが、思考力を知らず知らずのうちに身につける原動力となるのです。
また、論理的な説明で注意すべきなのは、「主観をいれないこと」です。さらには、論理的に考えさせることと、子どもの想像力を伸ばすのは別のことであると分けて考えることです。「月にいきたい」と考えたのは人の想像力であり、それを実現させたのは論理的な思考力です。この二つは、対立する関係ではありません。余計な主観を排除しながら、想像する力をつけさせることが、大切なことなのです。
