元米陸軍将校であり国務長官上級顧問を務めたローレンス・ウィルソン氏へのインタビュー動画です。


動画内では多岐に渡ってお話されていますが、ここではCIAの情報操作について、ウィルカーソン氏の発言に基づいてまとめてみました。

https://youtu.be/TD-3NCcudW8?si=6Zj9U4rwKdOmS3by


※但し、この情報があるからといって「CIAがやっている!」などと単純に考えずに、例えばこの諜報技術が流出及び販売されている、等の一つの情報に凝り固まらない柔軟な考え方が大切です。



CIAの情報操作のメカニズム



情報提供の偏り:

CIAは、単に情報を収集するだけでなく、その情報をどのように解釈し、提示するかをコントロールすることで、政策決定に影響を与えます。


ウィルカーソン氏は、CIAが意思決定者の意向に沿った情報を提供する文化を作り上げていると指摘しています。


これは、客観的な事実に基づく情報提供ではなく、特定の政策目標を達成するための情報操作が行われていることを示唆します。→詳細リンク




人材配置による影響力:

CIAは、国家安全保障会議(NSC)やペンタゴンなどの重要な機関に人員を配置することで、情報の流れをコントロールします。これらの人員は、CIAの意向に沿った情報を上層部に伝え、政策決定に影響を与えます。




情報操作の隠蔽

CIAは、自分たちの工作員であることを隠して政府機関に潜入させることがあります。これにより、政府内部で情報を操作し、特定の政策を推進することが可能になります。





CIAによる情報操作の具体例


J・エドガー・フーバーの例: 

FBI長官だったJ・エドガー・フーバーは、政府内の全員の情報を収集し、それを操作することで自身の権力を維持しました。ウィルカーソン氏は、CIAも同様の手段を用いて情報を操作している可能性を示唆しています。




国務省INRの例

国務省のINR(情報調査局)は、独立した情報機関として機能するはずですが、CIA長官の意見と一致するように情報が操作されることがあります。これにより、CIAの意向に反する情報が政策決定者に届きにくくなり、CIAの政策が優先されるようになります。



ジョージ・テネットの例

CIA長官だったジョージ・テネットは、イラクのサダム・フセイン政権が核兵器開発を進めているという情報を操作しました。彼は、自らの意見に反対する分析官を会議から排除し、不確かな情報を基にしたイラク侵攻を推進しました。具体的には、アルミニウム管に関する情報について、異議を唱えた人物を会議から排除することで、自らの主張を押し通しました。



リバティ号事件

リバティ号事件について、ウィルカーソン氏は、アメリカ大統領が、イスラエルによる攻撃を隠蔽しようとした可能性を示唆しています。これは、CIAが情報を操作することで、アメリカ国民に真実が伝わらないようにした例と解釈できます。



JFK暗殺事件:

JFK暗殺事件について、ウィルカーソン氏は、公式見解とは異なる見解を示し、CIAが関与した可能性を示唆しています。





情報機関の競争と情報操作


ウィルカーソン氏は、情報機関間の競争は健全であるべきだと述べていますが、実際には、情報機関が互いに協力するのではなく、競争することで情報操作がさらに悪化する場合があることを指摘しています。

特にCIAは、他の情報機関に対して非常に優位な立場にあり、その力を使って、他の機関を自らの意向に従わせることができます。


情報操作の目的
ウィルカーソン氏は、CIAの情報操作の目的は、アメリカの国益のためではなく、特定の政策目標を達成するため、または特定の個人や派閥の利益のために行われていると示唆しています。

例えば、イラク侵攻は、アメリカの国益のためではなく、ネオコンと呼ばれる人々のイデオロギーに基づいて決定された可能性があります。 


DNI(国家情報長官)の役割と限界
ウィルカーソン氏は、DNI(国家情報長官)は、情報機関全体を統括し、情報操作を防ぐべきだったと考えています。しかし、議会はDNIに十分な権限を与えなかったため、情報操作を防ぐことができていません。

トランプ大統領は、DNIに大きな権限を与えようとしましたが、ウィルカーソン氏は、そのような権力は強大すぎると指摘しています。




結論


ウィルカーソン氏の発言は、CIAが単なる情報収集機関ではなく、情報操作を通じてアメリカの政策決定に深く関与していることを示唆しています。


情報操作は、アメリカの民主主義を脅かす可能性があり、国民は、政府から提供される情報に対して常に批判的な視点を持つことが重要です。



要約すると、CIAは、情報を偏らせたり、重要な人物を会議から排除したり、時には偽情報を流すことさえすることで、政策決定に大きな影響を与える可能性があります。


ウィルカーソン氏の証言は、情報機関の透明性と説明責任を高める必要性を示唆しています。





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