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火曜日に前から気になっていたレストランに行った。

会社の近くにあるそのレストランは、ジャズが似合いそうなちょっとしたパブかカフェテリアの様な寿司バーである。

 

その名は「SIBUYA」。

トレードマークのXは渋谷の交差点らしい。

 

 

ここは本格的寿司を楽しむ場所ではないが、寿司をつまみながら友達と集まるには良い場所で、出来ればジャズのBGMを流してほしいぐらいである。

 

(新聞記事)

生ハムや牛肉の加工食品で良く知られているレオンのラ・サル地区出身の二人のオタク青年が起業し、現在年に50百万ユーロを売り上げるアジア料理グループ、「シブヤ」がある。


キマ・フェンテスとルベン・ラバンデラの二人は、レオンで日本食の古典的なコンセプトを変えた36店舗のレストランを経営している。

 

映画「ロスト・イン・トランスレーション」が描いたスカーレット・ヨハンソンが圧倒された渋谷の交差点と、ラ・サル地区は鉄道も廃れ益々衰退の途上にある。2つの完全に反対の世界である。

渋谷は、二人の故郷ラ・サルが衰退する間、日本人と観光客の迅速で整然とした足音のリズムが毎日鼓動している。


遠くでいて近いラ・サル地区は、キマフェンテスとルベンラバンデラが子供時代の友情を築いた場所である。

 

二人とも、ここ5年間でレストランチェーン「シブヤ」を全国に拡大してきたビジネスグループ、シブヤの創設者である。そして、それは過疎化するスペインの地方都市のひとつで生まれたビジネスであり、今ではレオンを中心に全国展開するトップ企業に成長した。

再生可能エネルギー会社での仕事にうんざりしていたキマは、友人のルベンに、日本文化と美食を通して彼ら「オタク的側面」を展開するように依頼し、冒険に乗り出した。それは簡単な事ではなかったが、二人はレオンの中心部に寿司バーを設立した。そこでは、そのレストランはレオン名物のセシナ(ビーフ生ハム)とモルシーリャ(ブラッドソーセージ)の世界とはかけ離れた世界だった。

当時ホテル業界向け製品の販売代理店を経営していたルベンは、この提案を気に入った。趣味で疲れを知らない旅行者である2人は、伝統的なレストランとタパスが支配する首都であるレオンで、寿司レストランの出現を待ち望んでいた。

 

サン・マルセロ広場が彼らの出発点だった。

レオンで寿司バーという大博打


彼らは2014年から2015年にかけてこのアイデアを温め続け、翌年の1月に最初のSibuya UrbanSushiBarレストランをオープンした。 「それは約80平方メートルの小さな店舗でしたが、すでに自分達が提供したいものの本質を持っていました」と同会社のゼネラルディレクターであるJesús・Fernándezは言う。

木、むき出しのレンガ、黒のタッチを使用したロゴのレストラン「シブヤ」は、単なる食事の場所ではなく、レストランを出会いと発見のためのオプションとしはじめたレオン人のニーズと完全にマッチし、ニッチな市場を開拓する事に成功した。


それまで、スペインのアジア系料理店は2つに分けられていた。1つは高額な支払と引き換えに高質な料理を楽しむプレミアムオプションで、もう1つは中国料理店やwok料理の様に低価格のオプションだった。

 

 

そこに二人は、「20〜22ユーロを超えることなく、非常に手頃な価格で非常に高品質の料理」を顧客に提供する市場を開拓する時が来たと考えていた。

メニューは、典型的なマキ、裏巻き、ロールだけでなく、温かい料理、サラダ、タルタル、握り、刺身など、約80種類から選択可能にした。また、これら一品料理からセットメニューを作る事も出来る。

レストランは80平方メートルの店舗でスタートした。スペイン全土からシェフ(彼らは「寿司マン」と呼ばれている)を連れてきて、スペインで「アクセス可能な贅沢」を達成するためにトレーニングし、共通メニュー作成し、そして店舗の内装を標準化した。

レオンで経験した成功がサラマンカ、ヒホン、ブルゴスに拡大するのにたった1年しか要しなかった。 「最初の瞬間から成功は明らかでした。最初の経験がうまくいけば、それは全国に拡大されると確信していました」とSibuyaグループのCEOは言う。

 

 

パンデミックは拡大のブレーキにならず、まったく逆で良い刺激となり、グループは当初計画されていた必要なすべてのテクノロジーを素早く開発する必要があった。シブヤは、「シブヤ・アミカサ」という名前でアジアの雰囲気を残した宅配サービスを始めた。

彼らは自前のオートバイ、ディストリビューター(「ライダー」ではない)を持ち、自分のウェブページから注文を受けた。最初は電話で注文が行われてから到着するのに少し時間がかかった。 「寿司の名前はピザの名前の様に簡単ではありません。だから最初、注文を電話で確認するのは困難を要しました」とフェルナンデスは皮肉を込めて言う。

都会のエッセンス、かまど

 

サン・マルセロ広場から始まったビジネスは、2018年に新しい展開をした。非常に都会的で、出生地から数メートルも離れていない店舗で、よりタイ風の味わいを持つ「かまどアジアンフード」が誕生した。それは、それほど日本的ではないが、より広範囲の料理をカバーする店舗となった。

より都会的でフーリガンなこの店舗は、麺を注文したり、カンボジア、マレーシア、ベトナム、韓国、中国、日本などの国の最も強烈な味に夢中になる事の出来る、タイ市場食堂の典型的な感覚を体験することができる。



ネオンは謎に満ちたバンコクの路地を彷彿とさせる。そこでは、露店でラーメンを食べて、生姜風味のカクテルで締めくくることができる。

「私たちはシブヤと同じ戦略に従い、常に80,000人以上の住民がいるさまざまな都市で成長しています。」 2021年末には、カマド・プレシアドスの開業に伴い、36店舗(シブヤ29店舗、カマド7店舗)となった。

そしてパンデミックの最悪の時期を超えた今、400人以上の従業員と5000万ユーロ近くの売上高を記録した。

 

土地に賭ける


5年間で90店舗をオープンするという明確な考えを持って、グループはさらに前進することに賭け続ける。 「数字は付随しており、スペインのアジア料理のリファレンスになるという使命を常に念頭に置いていました」2025年以降は外国への拡大を検討している。

Sibuya Groupは、フランチャイズモデル(「収益性が高く、合理的なシナリオで迅速に収益を上げる」)でレストランを運営しており、創業から実質的に2年で投資を回収できることを保証する。

フランチャイズは、「バッテリーを充電する」のに理想的なカッコいい雰囲気(リラックス)で、「スイッチオフ出来る」「静かな場所」(落ち着いたコーナー)として定義されている。

条項の中には交渉不可能なものがある。 それは、会社の本社はレオンにある事である。 「私たちの大きなマイルストーンの1つは、仕事を探して去らなければならなかった人々を帰郷させることを含め、才能を州に戻すことです。」

「私たちはそれを達点しており、それは誇りです。私たちもそれに賭け続けます。私自身、州外に移住した後、レオンに戻ってキャリアを続けることができるという良い例なのです」とCEOは説明する。レオンと25の都市にはすでに渋谷アーバン寿司バーがあり、6つの都市にはかまどがある。

より社会的な側面


Sibuya Groupは、アジア料理の香りと相まって、最も社会的な部分でブランド名を展開する事を決定した。 STEMトレーニングプログラムで14歳から17歳までの30人の女の子に奨学金を提供し、乳がんの日に「ピンクのメニュー」を開始し、スペインのオリンピック柔道家アルベルト・ガイテロのレースを後援している。

これらはすべて、国連の持続可能な開発目標のいくつかと一致することを目的としている。それは、飢餓ゼロ、健康と福祉、質の高い教育、男女平等、責任ある生産と消費、気候変動対策、陸域生態系の生活である。

レオンのエッセンスを持つこのグループのレストランのすべてには、黒い背景に白い十字のロゴがある。これは、渋谷の大交差点を象徴するロゴである。でも、もしかしたら、キマとルベンが子供の時レオンの街を二つに分けた線路にもインスピ―レーションを得ているかもしれない。

なぜなら、道の交差点で成功したこの「シブヤ」の冒険では、スカーレット・ヨハンソンでさえ、ついに握りと寿司の間に、自分自身を見つけることができたからである。

 

 

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