瀬尾まいこさんの本は、読みやすくて、心に響いて、好きですね
今回の本は、無職、自称ミュージシャン?の30目前の男が主人公です。
このこが、ボランティアで行った介護施設の中で、スタッフや入居者とふれあいながら、感じたこと。
社会とは、仕事をするということとは。
老人の死生観、夢と現実の折り合い。
様々な葛藤が描かれています。
とはいえ、ぬるい~。
だからこそ、気負わず、一気に読めました。
主人公が、ギターを始めるところも、ぬるい。
演奏も、ぬるい。
でも、だからこそ、ぼんくらな性格で。
優しくて、明るくて、人のことを考えられて、贈り物がセンスあって。
老人に優しく話しかけられて、ウクレレも予習して励まして弾かせちゃう。
ちょっとたよりないけど、心根の優しい男性です。
介護福祉士の渡辺くんも、ゆったりとおだやかで、芯の強いところがいい。
ラストは、やっぱり涙が溢れました。
よろしければ、ご一読くださいませ。