チェック柄好きです口笛



完全に私の趣味で、息子と読もうと借りていきました。



作者の奥田さんは、タータンを巡る旅を始めます。



まず、私は、タータンはイギリス発祥の民族衣装と思っていましたが、スコットランドの民族衣装だと知りました。


そして、イギリスの正式名称は、

『ユナイテッド キングダム オブ グレート ブリテン アンド ノーザンアイルランド』

です。


イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国が集まった連合王国ということ。


イギリスと読んでいるのは、日本だけ。


日本人は、Englishから当てはめているようですが、イングランド人をさすそうです。



タータンの歴史が面白い飛び出すハート




タータンの発祥の地は、ハイランド地方です。

土壌が貧しく、他の地からは野蛮人だと思われています。



300年から400年前にハイランド地方の男性が着ていた『ベルトでしめるプレード』と呼ばれる衣装があります。


2メートル×4メートルくらいの一枚布です。

羊毛は、羊の毛を刈り、洗い、干し、撚って糸にし、織り上げるまでには大変な時間と労力がかかります。



これが、普段着であり、正装であり、戦いの服だったそうです。


タータンは、『野蛮で勇猛、危険なハイランド地方兵士』の象徴でした。




1707年(日本は江戸時代)、グレート・ブリテン王国が誕生します。



ところが、スコットランドの王様が追い出される事件があり、スコットランドの人々は反乱を起こしました。




1746年、政府はハイランド地方特有の

独自の言葉、楽器、衣服を法律で禁止します。




唯一タータンを着ることがゆるされたのが、軍隊に入ってグレート・ブリテン王国のために戦う時でした。




庶民の目には、ファッショナブルで素敵にうつりますねおねがい


男性がいかにカッコ良く見えたか、容易に想像できます。


女性が洋服に取り入れたり、政府への無言の抗議を示すために、タータンを纏い始めたそうです。



1782年、禁止令がとかれます。



1822年、グレート・ブリテン王国の王様、ジョージ4世が172年ぶりにスコットランドに訪問します。



大変な騒ぎになったそうですね。



そこで、揃いのタータンを纏うようにと、ハイランド地方の一族にお達しを出しました。



家柄を表す決まったタータンがすでにあった家と、ない家と、ばらばらでしたが、一族の柄を決めなくてはなりません。


この、ジョージ4世の訪問からできあがった制度だそうです。


また、ヴィクトリア女王とその夫がスコットランドびいきで、女王たちがタータンを好んでいると知ると、イングランド、ウェールズ、アイルランドの国民の間でもブームになりました。



『北の辺鄙な場所に住む野蛮人』がまとうと思われていたのに、王族お気に入りと知ると、『上品でおしゃれな布地』になっていきました。



人気は海外に広がり、儲けだけを考えた質の悪いタータンが出回ります。


2008年に、公的な登録制度になり、スコットランド・タータン登記所には、今では7000種類以上のタータンが登録されているそうです。







私が好きな「ブラック・ウォッチ」は、軍隊の制服用なんですってびっくり


「マクラミン・イセタン」って、伊勢丹?

企業が宣伝のために作ったタータンもあります。



そして、タータンの定義とは。



奥田さんは、たくさん調べましたが、きちんと書いてある本は一冊もなかったそうです。


ところが、スコットランド・タータン登記所のホームページで見つけることができました。



①2色以上の色糸をつかい、それらの糸が直角に交わるチェック柄であること


②たて糸とよこ糸につかう糸の色と数が同じで、基本パターンが繰り返されること(上下左右対称模様になる)



これだけ。



単純だからこそ、すぐにタータンだとわかるし、無限大です。



私たちの心をつかみますキューン



タータンの歴史、とても興味深かったです✨




ありがとうございました。