サブタイトルが『結実の産婆みならい帖』です。
読んでみたーい、
江戸時代のお産婆さんて、どんな生活してるのかな、
と興味がわきました。
まず、時代背景ですが、まさかの幕末でした。
えー、そんな激動の時代にしなくても、
産婆さんのお話だけで充分面白く読めると思う。
場面説明
は、とばしながら読み進めました。
主人公の結実は、安政江戸大地震で母と胎児を亡くします。
祖母もお産婆さんなので、もし、おばあちゃんがいたら、助かったのに、
様々な思いで、お産婆さんを目指します。
その時、12歳。
そこから、祖母の真砂先生の弟子として奮闘します。
今と違って、お産は妊娠中から管理することはないと思ってましたが、ちゃんと相談にきてくれた妊婦さんは、気に掛けています。
逆子はへその緒が体に巻き付くと危険だから、鍼灸で直そうと試みるんですね。
帝王切開もお産婆さんはできないし、通常分娩だけ。
そして、子沢山で安産が続いても、お産はなにがあるかわからないもの。
八丁堀の町民でも、裕福なお家や、長屋暮らし、姑の嫁いびり、父親がいない赤ちゃんを産むということ、
その人によって、様々なお産がありました。
お産のシーンは、涙が潤んできます
取りあげてからは、産後の日達が良くなければ、ちゃんと気に掛けて往診にも行くし、ケアがしっかりありました。
物語の中で、意地悪な姑が言ったセリフで
『子どもを産んだことのないお産婆さんになんぞ見てもらいたくない』
とありましたが、取りあげるのは、職人技なわけだし、それは関係ないでしょ、
と思いますね。
感想として、総合的には、話が行ったり来たりすることもあるので、もっとスッキリまとめて欲しかったです。
ですが、お産はもちろん、男女の仲が進展した結果です。
結婚や、人生、恋愛、
色々絡んでくるので、楽しく読めました。
続編が出るといいな、と期待しています❗
ありがとうございました。