コロナ感染後に有効な治療として、川崎麻世さんのニュースで初めて耳にしました。


「Bスポット療法」


とは、上咽頭炎の治療のことです。




詳しく知りたいと思い、借りてみました。





医学博士の堀田修さんは、内科医として、主に腎臓病をみていたそうです。



内科医が発見した、耳鼻科の鼻の治療とは、どのような効果があるのか、興味がわきました。



まず、上咽頭の場所。


鼻の奥の、のどちんこの裏側にある部位、鼻の付け根の奥の方ですね。


すぐ上には、脳下垂体、延髄、視床下部があります。


鼻孔から入った空気は、

上咽頭、中咽頭、下咽頭、気管、気管支、肺へとつながります。



上咽頭は、最初に空気が通る場所で、空気中に混じっているウイルスや細胞など、様々な外敵が侵入する重要な経路です。




ここに、塩化亜鉛という薬を鼻と喉から直接塗る治療となります。




上咽頭に一番に細菌やウイルスがくる。


もちろんコロナウイルスも。



『空気とともに上咽頭に侵入してきた細菌やウイルスが上咽頭の繊毛上皮に付着すると、敵の侵入を察知した繊毛上皮細胞が、マクロファージや好中球にサインを出して攻撃を指令します』




外からの異物に対してリンパ球を使って最初に攻撃する役目を担っていることに違いなく、

全身の免疫システムに少なからぬ影響を及ぼしている、

つまり、病巣感染をひきおこしていると考えられるそうです。



そして、1960年代に、堀口申作先生、山崎春三先生により、研究されていた事実。



なぜ、今は広まっていないのかは、後述します。





山崎先生は、「鼻咽頭症候群」は13の症状があるとしました。





①肩こり


②仰向けに寝たときの後頭部のしびれ


③のどの異常感


④後鼻漏


⑤鼻のつまりと軽い鼻水


⑥目のかすみ


⑦話し声のかすれ、もしくは鼻声


⑧胃部の不快感


⑨便通の不整


⑩焦燥


⑪憂鬱


⑫取り越し苦労


⑬怒りやすい



こうした症状は「自律神経失調症」と一くくりにされていますが、慢性上咽頭炎の可能性もあるわけです。




また、堀口先生の研究では、17疾患が鼻咽頭と関連があるそうです。



①めまい


②低血圧


③自律神経失調症


④神経症


⑤心身症


⑥チック症


⑦関節リウマチ


⑧扁桃炎


⑨糖尿病


⑩膠原病


⑪アレルギー


⑫喘息


⑬口内炎


⑭歯痛


⑮歯槽膿漏


⑯胃潰瘍


⑰レイノー





上咽頭の炎症により、様々な病が引き起こされているんですね。






ということは、上咽頭を治療すると、効果を発揮することが理解できます。






でも、何故、1960年代にできた治療法が、現在は廃れてしまっているのか。


理由は3つあると考察されてます。





①診療報酬が低いから


②治療に伴う痛み


③この治療が、頭痛や自律神経機能の異常だけでなく、あらゆる難病に効くと報告され、かえって医師たちに懐疑心をもたせてしまい、広がらなかった







ちなみに、私の住んでいる市では、一軒の耳鼻科しか行っていないようです。


近隣の市でも、一軒ずつしかなさそうです。



こちらの本の堀田修先生は、何とかもう一度、表舞台に引き出さなければ、という思いで出版をしたそうです。





今、コロナ感染の治療薬は開発中で、軽症では、たんに自宅療養という名の、寝てるだけ、なんの治療もありません。




不安でしょうがないと思いますが、解除されたら、どうぞ、Bスポット療法を行っている耳鼻科を調べて、診療を受けてみてください。



痛みは強いですが、きっと効果はあります。





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