私立の女子校に、本命から落ちて、入学することになった主人公の玲。
口には出さないけど、あきらめてこの学校にきたことを感じさせないよう生活することが大事なんだと思い込んでいます。
コンプレックス、初めての挫折、頑なな心の変化が、瑞々しく描かれています。
一人一人の人生の、自分が主役。
思い悩む時期だけど、高校時代が暗黒だろうと春だろうと、全てが人生の糧になると思います
いろんなことを感じて生きてほしいな。
最終章の、歌を聴いてほしいひとを決めよう、の場面では。
未来の自分を思い浮かべて
『今のあたしたちはこんな「麗しのマドンナ」だよって見てもらおう』
すごく沁みました~
いいな、みんなで心をひとつにって、幸せだな。
なかなかできる経験でもないから。
そんな爽やかな読了感でした。