こちらの本は、『思考の落とし穴』について書かれています。
『合理的に考えたり、論理的で理性的な行動をとろうとしたりするときに、一定の法則にしたがって陥る推論の誤り』
に気付き、傾向を予測でき、大きなダメージを防げるようになることが、52項目でまとめられています。
合理的に、といいながら、人間は間違った選択をしながら、進化してきました。
その子孫である、私たち。
その昔、狩猟.採集で生きていた頃。
なにか危険が迫った時に、考えるよりも直感で逃げなければ、命を失うことになります。
しかし、現代では、しっかりと考えて自主的に行動するほうが価値があります。
情報過多の時代だからこそ、本質を見抜く力がとても重要となりました。
現実には、多くの場面では経験をもとに判断しています。
その時に、『思考の落とし穴』があるんだ、と知っていると、決断を下す時に、慎重に合理的に判断するように努力できます。
例えば、
「脂肪分99%カット」
「脂肪分1%」
同じ意味なのに、印象が全然ちがいます。
表現にまどわされないこと。
どんな枠組みを通して描写されているか見極めること。
52も意識し続けることは疲れますが、
陥っている自分を知れて、面白く読めました。