日本は多民族国家ではないし、移民が多い国でもないですが、
外国人も増えてきているし、ハーフも多いですね。
差別を目の当たりにすることは日常ではあまりないけど、、、。
でも、確実にある、差別。
むしろ、日本的な差別というか。
コロナ感染の特定もそうですね。
こちらの本は、
日本人の母と、アイルランド人の配偶者との子供である中学生の息子の、イギリスのお話です。
ブレディさん、なんで、こんなに底辺託児所とか、底辺中学校とか、底辺とか言うんだろう、自分で自分たちを落としてるなぁ、
と思いながら読み進めてましたが。
そこには、厳格なほどに、格差社会、階級社会として歴史がある、イギリスならではの理由がありました。
白人であっても、労働者階級の貧困層の社会問題も多いらしくて。
強い憤りがわきますが、行動に移すことは躊躇う私です。
『「恵まれない人に同情するならあなたがお金をだしなさい。そうしないのなら見捨てて、そのことに対する罪悪感とともに生きていきなさい」
福祉までも自己責任で各自それぞれやりなさい』
という状況、
このくだりが、響きました。
うう、まさしく、その状況。
今回、寄付をした志尊淳さん。
ただただ、頭が下がる思いです。
もちろん、他にも寄付した方にも。
医療関係者にも。
日本人ももっと寄付とか、善意とか、素直に出せる、表せる方向に進むといいですね。
そして、いじめられている友達について。
息子さんが言った言葉です。
『やっているのはみんな、何も言われたことも、されたこともない、関係ない子たちだよ。それが一番気持ち悪い』
『僕は、人間は人をいじめるのが好きなんじゃないと思う。・・・罰するのが好きなんだ』
正義を振りかざして、罰する立場にいると優越感を抱くのかな、
悪いことを悪いと言ってなにが悪い、
という風潮も。
気持ち悪いです。
今、香港の問題も気になります。
周庭さん、逮捕されてしまったけど、彼女になんの罪があるのでしょうか。
色々と考えを巡らせた一冊でした。