FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で
「経済的に自立して、早期リタイアする」ことを意味します。
仮に300万円あれば1年間暮らせるとします。
7500万円を年利回り4%で運用すると1年後には
7500万円 x 1.04 = 7800万円になり
その中から300万円使ったとしても7500万円残ります。
それをまた年利回り4%で運用すれば7800万円になるので
ずっと続けていけば毎年仕事をせずとも暮らしていける…という考えになります。
それだけでは問題ないように見えますが
毎年年利300万円稼げたとして
利益の300万円に税金がかかりますので
そこを考慮したほうがいいと思われます。
結論から言うと
税金が取られたあとで300万必要なら
(運用利回りが4%だとして)9,375万円ないと減っていくので注意してください。
以上です。
その理由や、それ以外の金額だったらどうするの
というのが知りたい方は長くなりますが以下をご参考ください。
手取り300万円を得るには税金も考慮すると
300 / ( 1 – 20% ) = 375
つまり375万円の利益を稼いで、そこから20%の税金=75万円引かれて
300万円が残りますので
その300万円で生活ができます。
つまり
300万円まるまる使う生活だとしたら
375万円の利益を稼がなければならなくて
それには
375万円 / 4% = 9375万円の運用資金がないといけないことになります。
(ちなみに利益300万円から税が引かれた税引き後利益額は240万円になります)
毎年コンスタントに4%の利益が出せるのかとか
いまは復興税がかかっているとか細かいことはありますが
税が20%かかることで
「7,500万円がゴールのつもりだったのに
9,375万円必要って、ほぼ1億必要なんじゃん」
って驚く人が多かったのでこの場でお知らせしておこうと思った次第です。
ちなみに300万じゃ足りないとか、4%の運用は難しいとか、少なすぎとか
色々言われましたので
下のように計算してみました。
たとえば
手取り収入300万円必要で、運用年利回り4%が可能なら9,375万円必要になる
というように読むシートになります。
(ファイルの貼り付け方がわからなかったので画像でご案内します)
下に計算式を示したのでご容赦ください。
青いところは自分で好きな数字を入れることができて
欲しい金額や自分ができる利回りを入力して
黄色いエリアは計算式が入っています。
岸田首相が金融所得税の見直しをするということですので、税率も変えられるようにしました。
計算式のところだけ説明します。
3行目の黄色エリア(税引き前収入)の式は
B3に =B$2/(1-$B$1)
と入力して右にドラッグします。
意味としては
3行目について、B1の税率に対して2行目の手取り収入を得るために
税引き前の利益をどれだけ得なければならないか求めます。
5行目からの黄色エリア(必要資金)は
B5に =B$3/$A5 と入力して右にドラッグ、下にドラッグします。
意味としては
上にあるそれぞれ自分が欲しい税引き後の手取り収入(2行目)を得るために
A列の運用利回りごとに
どれだけ資金を用意すれば達成できるかを示しております。
100万はバイトで稼いで残りを資産運用でどうにかする、とか
家族が多いから300万じゃ足りない、とか
年金分があるからここまでいらない、とか
自分は運用に自信があるからもっと少なくても大丈夫なはず、とか
病気や介護が必要になったらどうする、とか
いろいろな人がいるので
ご自身でシートを眺めながら、数字をいじってみて
自分のライフプランと照らし合わせながら
「これならいける」というのを作ってみてはいかがでしょうか。
FIREするにあたって税金も考慮したほうがいいよ
というお話でした。
今回も最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。
何か少しでもプラスになるようなものを見出していただければ幸いです。
今後とも宜しくお願いいたします。