乳歯に虫歯が1本あったけれども、永久歯に虫歯ができたことは1度もない。だからお昼ご飯を食べ終わって歯を磨いている人を見ると、不思議で仕方がない。
おれはずっと朝に1日1回の歯磨きスタイルを貫いているけれど、虫歯にはならない。回数より磨き方、如何に歯垢を残さないかが重要なのだと考える。歯垢を残す場所があると、そこからやられるから。
…。
何年か前に親知らずが生えてきた。上下左右4本とも生えてきた。
3本は真っ直ぐに生えた。大人になってから新しい歯を3本ゲット。
左下の親知らずだけが1本斜めに生えてきた。痛くはないから日常生活には問題ないのだが、いかんせんそこと歯茎の間に食べ物が詰まる。食後それを取り出そうと、左下の親知らずの隙間にだけ爪楊枝をシーシーやる。
たまにその爪楊枝が折れて、爪楊枝自体が詰まる。食べ物が詰まる場所が塞がれるのでそのままでも面白いと思いつつも、歯が浮いたような感覚があるので取り出しにかかる。
これがなかなか抜けない。
さっきも詰まった。器具を使って、意地で抜いた。激しい戦いであった。
だからどうした?んー。
何かに勝利した気分にはなっている。この戦いに費やした労力に比べたら、虫歯にならないことなど容易い。
要は自分の中の違和感に、如何に率直に反応できるがどうかだ。何事も結局そんなもんだ。