ホームレスいう言葉は、すっかり定着しとる。
東京の新宿なんぞは、都庁の超近代的ビルの真下あたりに、青いビニールシートが列をなしとる。
京都駅の近くでも、女性のホームレスおったなあ。
しかも、高齢者や。
道行く人を物ともせずに、地下鉄の出入り口付近に布団しいて陣どっとる。
変な言い草やが、その老女のホームレス、どこか品のある風情やったなあ。
昔は、粋筋の人やったのかなあと、ふと思わせる。
人間の三大欲求は、食欲、性欲、そして名誉欲や。
食欲、性欲は、まあ本能に根ざしたものやが、名誉欲は人間という動物固有のものやと思う。
この名誉欲が最高に満足させられるのが、先頃のノーベル賞受賞やら、今度の文化勲章受章やろなあ。
地方都市のある街に、ホームレス歴40年くらいのおっちゃんおる。
その街では、超有名人や。
人間本来無一物や。
聖書の一節が浮かぶなあ。
何を食べ、何を着んとて、思いわずらうことなかれ。
一日の苦労は、一日にて足れり。