- 侍の翼 (文春文庫)/好村 兼一
- なんやねん、このおっさん(いや、著者)の小説は!
フランス・パリ在住で剣道指導しとるシルバーが書いた小説や。
それで、著者の好村兼一氏は、平成19年に「侍の翼」で、作家デビューや。
はっきり言って、地味~な小説やが、わしの大好きジャンルの剣豪小説や。
ストーリーやけど、キリシタンの島原の乱が、軸になって展開していく。
最近はやりの主人公の設定、きっちり押さえとる。
浪人(大不況で、就職難の現代世相にリンクしとる)。
シルバー(団塊の世代の読者に受けるはずや)。
剣の遣い手(この小説の場合は、管槍の遣い手やが)。
もう、この設定だけで、読ませるもの感じる。
「侍の翼」、奇妙なタイトルや。
最期が、主人公は翼に身を委ねて、天空の彼方へと導かれていくとなっとる。(ラストシーンいうて、ごめん)
著者のあとがきに紹介されとるのが、モン・サン・ミッシェルの僧院にある聖ミッシェル像や。
あれ見て、着想のヒントになったらしい。
そうかあ、侍と大天使ミカエルを合体させてしもうたかあ。(なかなかのもんや、脱帽や)