
西山太吉 第11回 フォーラムin時計台 2008.9.12
西山太吉、元毎日新聞記者、1972年沖縄返還にからむ日米間の密約を暴くが、外務省の事務官とともに国家公務員法違反容疑で逮捕され、有罪判決を受ける。
西山氏は、1931年山口県生まれ、岸、佐藤、安倍と同じ長州出身、70歳代後半であろうがとてもエネルギッシュ、当時、外務省の女性が惚れてしまったのも何となくわかる。
当日、西山氏から何点か興味深い発言があったのでメモしておく。
ライス米国務長官の「6カ国協議を地域安全保障機構へ発展させたい。」との発言は、米国がもはや日米安保同盟より中国を重視しており、北東アジア丸ごと米国の影響下にするという政策転換をしている。しかし、この国の外交政策は無策。
日本政府は、国連の安保常任理事国入りを狙っているが、日本の力で戦後復興を助けられたはずの東南アジアの国々はどこも支持してくれない現実、皆、中国の方を向いている。
当時、沖縄返還にからんで密約があるという記事を新聞が書いても、政府は認めず無視する。社会党なんて、追及の材料を何も持っていないので、社会党担当記者を使ってアプローチして来た。それで、社会党の横路孝弘を使った。権力と刺し違えるしかないと思った。(現在の横路氏、この件で何か感ずることはあるのでしょうか。)
佐世保に米原潜が始めて寄港することをスクープしたが、その事実は政府内でも3人しか知らない機密だった。しかし、その人は、情報漏洩に問われず、後に駐米大使になった。(東郷文彦か?)
明治維新は、近代化という形をとったが、本質は反革命であった。長州の彰義隊は、維新の過程で、農民や町民を糾合したコミューン形成の動きを見せたが、明治政府はそれを徹底的に弾圧した。明治政府は、死に体だった天皇を担ぎ出し、財閥、軍閥、藩閥によるアンシャンレジームを形成した。
この国の歴史は、戦後も連続しており、民衆の下からの市民社会の構築は無く、近代化によって大衆社会が存在しているだけである。そのため、コイズミ劇場のように簡単にマスコミによって世論が誘導されてしまう。
西山氏の著作を読んで見たくなり、『沖縄密約―「情報犯罪」と日米同盟』(岩波新書 2007年刊)を帰りに購入。
シュークリームも食べますが、毎日1時間の通勤ウオークと週末ランで、1ヶ月減量作戦に入りました。目標は、10.19北海道ロードレース(ハーフマラソン)です。