
釧路市北大通「本のデパート山下書店」、戦争直後、兄弟で無店舗の配達だけの本屋を始めた。その後、それぞれが店を開き、今の場所とは別のもうひとつの店舗は、店の形から「三角山下」と呼ばれていた。
この規模で、市内で一番大きな書店であったため、本のデパートなどという名前を付けたのだろう。私の通っていた中学校はガラが悪かったため、この本屋に行くと、万引き警戒のためマンマークが付いた。
帰省のおり、必ず立ち寄るが、いつもお客さんがほとんどいないのが寂しい。昔は、あんなに賑わっていたのに。
『暴力批判論』(太田昌国著 太田出版 2007年刊) その3
反グローバリゼーションについて
著者は、「グローバリゼーションの過程を『暴力』と呼ぶのは、それが不平等な出発点を固定化したまま弱肉強食を原理とした経済秩序を世界全体に押し付けるからである。『原因』を作り出しているグローバリゼーションを不問にしたまま、その『結果』としての暴発や爆発だけ(9.11など)を取り上げて、これを取り締まりの対象とするだけでは済まない。」と述べる。
著者の南アメリカへの思い入れと反グローバリゼーションの可能性は、ひとつは1959年革命以来のキューバ、存命カストロの実践にある。
例えば、戦争に血道を上げる米国と、米国の巨大医薬資本に抗しHIV治療薬を開発し、低価格で隣人諸国に連帯の手を差し延べ、「エイズ」と戦う小国キューバにオルタナティブを見出す。
そして、1994年メキシコのサパティスタ蜂起、2005年12月ボリビア大統領に、先住民族アイラマイを出自とする社会主義に向かう運動MASのエボ・モラレスが当選などの動きを評価する。
著者の思い入れとは距離を置いて、私には、これらの情況に、かつてのチェ・ゲバラのような時代としての輝きを感じない。
それは、著者が「マスメディア報道においては、明らかに暴論は排除されて、ひとつの流れに沿う考え、意見に独占されている。現代人の精神形成に大きな影響力を行使していると思われるテレビの場合、その傾向が著しい」と言うように、私もその影響を受けているためだろうか。
まもなく、もうひとつの9.11がやって来る。1970年史上初めて、選挙で社会主義政権を誕生させた、チリで、1973.9.11アジェンデ政権が米国CIAの工作などにより崩壊した。サンチャゴに雨が降る。
2001.9.11には、その時の怨念が込められている。