中村君に指定されたバーは

ビルの2階にある
少し落ち着いたバーだった


5年ぶりぐらいに地元の繁華街にきたら

五年前にあったお店とは
けっこう入れ変わっていて

夜の街を少し歩いただけで驚いた

バーに着くまでに
チャラそうな男性から

しつこいキャッチに次々と声をかけられて
かなり急ぎ足でバーへ着いたので

久しぶりのヒール👠で
靴擦れがズキズキした

重そうなドアを🚪ドキドキしながら開けたら
中村君は先にカウンターに座っていた

目があった瞬間

中村君が小走りで駆け寄って
席へ案内してくれた


カウンターに横並びで座り

私はサングリアを頼んで
中村君が先に頼んでいた

ウイスキーの🥃ロックと
改めて

「久しぶり☺️とお疲れ様」

の乾杯をした🍻

中村
「来てくれて本当ありがとう

 男たちがユキちゃんと話したくて
 ぜんぜん隣空かないし

 このまま話せなかったら
 どうしようって内心

 無茶苦茶焦ってた」

「本当?

 中村君ずっと忙しそうで
 
 私も、ゆっくり話したかったから
 誘ってもらえて
 嬉しかったよ」

 
久しぶりどころか

数年ぶりにバーで飲むお酒は

驚くほど口当たりがよく
あまりの美味しさに驚いた

「美味しい

 ここのお酒すごく美味しいね
 ついつい沢山飲んじゃいそう」

中村
「連れて帰れなくなるから

 潰れないでよ💦

 俺、高校になってから
 バスからユキちゃんの事

 何度か見かけた事あるんだよ」

「え?

 声掛けてくれたらよかったのに」

中村
「バスの窓あけて?

 って言うか
 ユキちゃん彼氏らしき男と歩いてて

 なんで俺、告白しなかったんだー
 ってめちゃくちゃ嫉妬して
 落ち込んだよ

 勝手に振られた感じになった
 苦い思い出だわ」

「えー?

 彼氏かな?どうだっただろ、、、
 昔すぎて思い出せないよ

 ってかサラッと同時私の事
 好きだったとか言うから

 ドキってしたし」

中村
「ユキちゃんは?
 
 誰が好きだった?」

私「知ってるくせに、、、」

中村
「ちゃんと、聞きたい」


中村君がけっこう真剣な顔で
目を見てきたから

ドキっと心臓がはねた

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