SF、純文学、ファンタジー、ドタバタ劇など、幅広いジャンルを手がける作家、筒井康隆。

その反権力的ポストモダン作品は数多く存在するが、ここでは映画化もした、

「おれの血は他人の血」を紹介したいと思います。



あらすじ

小心なサラリーマン絹川良介が過去に輸血した伝説のマフィアのボスの血により、怒ると超人的な怪力を発揮しだしてしまう、というバイオレンスアクション小説。


昭和の娯楽小説という色がかなり強い作品です。

とくに、「エスクレメントオ」という言葉を叫ぶ場面はもはや伝説です。

「パプリカ」、「時をかける少女」などの大衆娯楽性をかなり排除した本作は、筒井康隆の本気が伝わってくる作品です。


筒井康隆の得意な、SF、ヤクザもの、暴力、性、ドタバタ劇、をすべて詰め込み、氏独特の筆致で書いた作品かな、と思っています。


映画は見ていませんが、これは映像化するのは難しいな、と思ってしまう程、カオスな状態になっているので、これは筒井康隆好き必読の書と思われます。