NEAT(ニート)とはNon-Exercise-Activity Thermogenesisの略称で日本語では非運動性(活動)熱産生とも呼ばれています。

身体活動は運動と生活活動とに分けることができ、NEATは運動以外の身体活動で消費されるエネルギーのことをさします。


身体的活動における生活活動とは、日常生活の中で行う運動以外の活動のことをさし、仕事や洗濯・掃除・料理・買い物・犬の散歩・ゴミ出しなどの家事、子供と遊ぶ・子供の世話、通勤や子供の送迎、買い物のための移動で行う歩行や階段昇降などです。


人が1日に消費するエネルギー量のうち、50~70%は基礎代謝量が占め、10%は食事誘発性熱産生が占めています。残りの20~40%を身体活動(運動と運動以外のNEAT)での熱産生が占めています。


肥満者と非肥満者のNEATを比べると肥満者の方が座って過ごす時間が約3時間多い事がわかりました。

今までは肥満の改善や予防に対して運動を増やすことが言われてきましたが、運動以外の生活活動において座位で過ごす時間を立って過ごす時間歩く時間に変換することが、エネルギー消費量を増やし肥満の改善・予防となることが期待されています。


座る姿勢で基礎代謝量にプラス1割立つ姿勢をとることで基礎代謝量にプラス2割のエネルギーを使うと言います。いかに日常生活の中で座って過ごす時間を減らし、立ってまたは歩いて過ごす時間を増やせるかということが1日のエネルギー消費量を上げるための鍵になりそうですね。


座位行動とは、具体的には座って、または寝そべってテレビを見る、ゲームをする、パソコンを使う、スマートフォンやタブレットを操作する、自動車の運転をする、読書をするなどの活動があげられます。


NEATの割合が運動による減量効果を左右し、日常生活で座って過ごすことが多い人よりもアクティブに過ごしている人の方が運動をした時の減量効果も高いと言われています。

農作業や重労働など、立って動く仕事の人はNEATの割合も高いですが、デスクワーク中心の人ではNEATの割合も低くなります。海外ではデスクワークのオフィスステップ器具の導入や、電動で高さの調節ができ、立って仕事ができるデスクを使用するなどの取り組みがされています。

休憩時間に少し遠くのトイレまで歩く🚶、階段を積極的に利用する、会社帰りに一駅歩くなど🚶普段の生活で立ち歩く時間を多くすることから始めてみようと思います🏃


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