先週のヴィクトリアマイルは1600m戦で勝利無し、重賞で連対無し、G1初挑戦のテンハッピーローズが勝利した。

追切もそれほど目立った動きではなく、まず馬券対象にならない馬に勝たれてしまったが、これもまた競馬だ。

 

変わって今週のオークスだが、久しぶりにPOG指名馬がクラシックに駒を進めてくれた。

しかも2頭で、さらにそのうち1頭はかなり有力馬である。

 

桜花賞は6着までが0.3秒差であるが、レース振りを考えると、中段から着時に脚を延ばした1、2着馬の実力が抜けていると考える。

2着のアスコリピチェーノが距離適性を考えてNHKマイルに出走したため、ここは1番人気だがステレンボッシュが本命で仕方がないか。

デビュー戦の1800m以降はすべて1600m戦を使われているが、エピファイネイア×ルーラーシップの血統であり、桜花賞の垢ぬけたレース振りを見ても、少なくともこのメンバーなら距離延長はむしろ歓迎材料だろう。

ちょっと気になったのは、3戦目以降レースを使うごとに馬体重が少しずつ減っている事。

3歳のこの時期に馬体重が減るのはあまりいい傾向ではないと思うが、今週の追切は併せ馬で時計を出しているので問題ないだろう。

 

対抗はPOG指名馬のアドマイヤベルだ。

っ前走のフローラSは開幕週とは言え、前を追いかけて直線抜け出し、1.59.0のタイムで快勝。

1800m戦でデビューした後、牡馬混合の2000m戦を使って好走、しかもすべて異なるジョッキーだった。

操縦性がよいので折り合いもまったく問題ない。

人気上位5頭までは、ステレンボッシュを含みがみな1800m戦までしか経験がない事を考えると、中距離で牡馬に揉まれたこの馬の経験が物を言いそうだ。

 

三番手はコガネノソラにする。

前走のスイートピーSは、圧巻の1.45.6のレコードタイムで勝利。

ゴールドシップ×ロージズインメイの血統は、2021年にオークスを勝ったユーバーレーベンと同じで、近親にはオークス2着のウインマリリンがおり、この舞台にぴったりの血統だ。

レコードタイムから中2週という部分は気になるが、馬体重は前走と同じなので問題はないだろう。

 

四番手はスウィープフィート。

桜花賞は上りレース2位の脚で4着に突っ込んできた。

阪神JFは7着だったが、それ以外は掲示板を外したことがなく、常に上位争いをしている。

鞍上の武豊とはこのレースで3戦目で、そろそろ大賀家があっても不思議はない。

 

五番手はライトバックだ。

桜花賞は上りレース最速で3着に入った。

父がキズナである事を考えると1600mより2400m戦の方が合っていそうだが、アルテミスSでは折り合いを欠いて4着、今週の追切もかなり前進気勢が強く見えた。

おそらくショウナンマヌエラが逃げると思うが、それ以外に確たる逃げ馬がいない今回は、ペースも落ち着くことが予想され、そうなるとこの馬の信頼度もやや下がってしまう。

坂井瑠星がなだめて後方待機でレースを進めると思うが、そうなると桜花賞同様仕掛けどころが難しくなり、上位争いはしても勝ち切るまでは難しくなりそうだ。

 

最後は難しい。

POG指名馬のサフィラだが、アルテミスSで2着の後レベルの高かった阪神JFで4着だったが、クイーンCの後権利のあった桜花賞をスキップした。

馬体回復に努めてきているようだが、調教を見る限りまだ復調途上のようなので、応援馬券にとどめる。

 

チェルヴィニアはルメール騎乗という事もあってか2番人気になっている。

しかし先週までの調教で目立つところはなく、今週の追切はいい動きを見せたものの、オークスの定石は「1週前で強く追って当週は流す程度」なので、調整過程に不安が残る。

血統的にも、ハービンジャー産駒は適距離が2000mだと思うので、今回はスルーして秋に狙ってみたい。

 

タガノエルピーダは「残念桜花賞」の忘れな草賞を1.59.4の好タイムで勝利した。

しかしこのレースは前半がハイペースだったため、漁夫の利で勝利した感も強い。

この馬自身の上りが35.3だった事を考えると、過信は禁物か。

 

クイーンズウォークは、オークスと関連が深いクイーンCを勝っている。

ただ桜花賞後に早い時計を出したのが1度きり、しかもオークスでは無用と言われている500kgを超える馬体重だ。

鞍上は名手川田だが、この馬も印を打ちづらい。

 

4戦すべて2000m戦を使われてきたエセルフリーダもちょっと面白いが、3月のミモザ賞から直行と言うローテーションがやや気になる。

 

となると前走フラワーCを勝ったのミアネーロか。

今週の追切は、最後の1Fで10.9で走っており、体調は絶好調だろう。

ドゥラメンテ産駒で距離延長は大歓迎、鞍上は先週男泣きの津村であり「もう一丁」があるかもしれない。

 

 

◎ステレンボッシュ

〇アドマイヤベル

▲コガネノソラ

△スウィープフィート

×ライトバック

×ミアネーロ

 

 

馬券はいつも通りの三連単フォーメーション1着、2着◎○▲、3着は◎○▲△の24点と、POG指名馬のアドマイヤベルとサフィラの単複、この2頭の馬連、ワイドで勝負。



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