水曜日には行われた羽田杯ではアマンテビアンコが直線力強く抜け出し、アンモシエラを競り落として力強い勝ち方をした。
白毛馬のJpnG1勝利は初めてで、次走の東京ダービーも楽しみである。
ダートクラシック路線は今年改革され、昨日のユニコーンSは京都1900mで実施されたが、違和感がたっぷりで馴染むのに時間が掛かりそうだ。

また、フランスからペリエ引退のニュースが流れてきた。
毎年フランスのシーズンオフの冬に来日した時には、「困ったときは神様仏様ペリエ様」の格言でずいぶん助けられた。
今年の有馬記念あたりに、プレゼンターとして来日してもらいたいものだ。

さて今週の天皇賞春だが、いい意味ではなく難解だ。
理由は、昨年のダービー馬と菊花賞馬出走しているものの、どちらも前走の負け方が良くないからだ。

ドゥレッツァの前走は2000mの金鯱賞で、トップハンデの59kgを背負っていたとは言え、プログノーシスに5馬身差も付けられた。
そもそも予定していた京都記念を使えなかったと言う事を考えると、順調に来ているとは言えないだろう。
菊花賞ではタスティエーラに3+1/2馬身差を付けて完勝しており、べラジオオペラと並んで世代トップクラスの実力である事は間違いないが、全幅の信頼はちょっと置きづらい。

もっと問題なのはタスティエーラだ。
前走の大阪杯は、スローペースを中断で追走し、この馬の勝ちパターンであるのにもかかわらず11着と惨敗した。
追切で落ち着きのなさを見せていたので、道中掛かるのではないかと思い自分は馬券対象から外したが、特に掛かっていた訳でもなかった。
レース後に陣営も「敗因がわからない」とコメントしている。
短期間で復活するのかどうか、見極める手掛かりがまったくない。
昨年のクラシック三冠2.1.2着の成績なので、競馬をよく知らない素人が馬券を買ってオッズが下がるかと思ったが、14時の段階で8.2倍の4番人気。
オッズが下がれば切るつもりだった、逆に切りづらくなってしまった。

いろいろと考えたが、本命はやはりテーオーロイヤルか。
この馬の懸念材料は2点。
この3戦がすべて3000m以上で、2、3月にも走りすでに年明け3戦目で反動が心配される事と、京都コースが初めてである事だ。
ただ先週の調教で自己ベストのタイムを記録しており反動はなさそうだ。
坂の昇り降りが2回ある京都の3000m超のレースは、特殊な形態なので得手不得手がかなりはっきり出る。
しかしまだ走った事がない訳で、走ってみたら得意だった、と言う可能性もある。
ここのところの天皇賞春は、道中は中段までに付けラストの直線で切れる脚を使う馬が勝っている。
テーオーロイヤルは3000mを走って、かつ33秒台の脚を使う事ができる。
レース適正と言う点では、今回のメンバーではこの馬が一番合っていると考える。

対抗はサリエラだ。
前走のダイヤモンドSはテーオーロイヤルに競り負けたものの、クビ差まで食い下がった。
距離を問わず上り33秒台の脚が使えるので、この馬もこのレースに合っていると考える。
昨秋のエリザベス女王杯のみ上りが34.2だったことは気になるが、それでもレース1位のタイムだ。
鞍上は天皇賞春を知り尽くした男武豊なので、最内枠から抜け出してくる可能性は高い。

三番手はブローザホーン。
この馬も目立ってはいないが、どんな展開でも上りタイムがレースで1~3位の脚を使っている。
阪神大賞典ではテーオーロイヤルに5+1/4馬身も離されているが、斤量はブローザホーンの方が1kg重かった。
母方はやや短距離血統の血筋だが、父方はバリバリの長距離血統であり上位争いしても不思議ではない。

四番手はドゥレッツァだ。
5連勝した時はすべて上りがレース最速だったが、前走は斤量差があったとはいえ勝ったプログノーシスとは0.7差もあり、ワイドエンペラーとも0.3差あった
斤量+休み明けの影響だった可能性もあるが、今回はやや評価を下げる。

五番手はタスティエーラにする。
鞍上が菊花賞2着時のモレイラなので期待もできるが、やはり重い印は打ちづらい。
今回はこのあたりの評価が妥当か。

ラストは迷う。
マテンロウレオは前走の日経賞でハイペースで大逃げし、差のない4着に粘った。
今回も明確な逃げ馬がおらず、鞍上が横山ノリという事を考えると、天皇賞春のイングランディーレや菊花賞のセイウンスカイが思い出される。
ここでもちょっと注意が必要だが、他のジョッキーもその事は百も承知だと思うので、善戦はしても馬券圏内は難しいか。

ワープスピードは、この3戦テーオーロイヤルとまったく同じレースに出走し、4.3.2着と健闘している。
3000m以上で持ち味が出ているようにも思えるが、この馬はドレフォン産駒なのでやはり本質は短距離馬だろう。
ダイヤモンドSでは斤量がサリエラより0.5kg重かったが、実質的には1.5kgのアドバンテージがあったにもかかわらず1+1/2馬身差を付けられている。
底力と言う部分ではやや見劣りそうだ。

サヴォーナは昨年の菊花賞で5着、年明けの日経新春杯で2着だった。
前走の阪神大賞典では6着に沈んでいるが、今週の追切がまずまずの動きで、復調している可能性がある。
13戦して掲示板を外した2回がどちらも6着で大崩れがないので、人気薄の一発があるかもしれない。


◎テーオーロイヤル
〇サリエラ
▲ブローザホーン
△ドゥレッツァ
×タスティエーラ
×サヴォーナ

馬券は三連単フォーメーションで、1着、2着◎○▲、3着は◎○▲△の24点で勝負。

香港も買おうと思ったが、珍しく今週ほとんど雨が降っていたようで、馬場状態がよくわからないので今回はスルー。



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