浅野にいおの人気作品のアニメ映画化だ。

主役の二人の声を幾田りらとあのちゃんが演じている事でも話題になっている。

浅野作品は「おやすみプンプン」は読んだが、「デデデデ」は途中までしか読んでいなかった。

今回は前後編の2作に分けての公開だが、前編の終了段階で、すでに私が読んでいたところよりもストーリーが進んでいた。

 

ある年の8月31日、東京湾上空に巨大宇宙船が出没する。

宇宙船から発進した小型宇宙船により東京は被害を受けるが、米軍の攻撃により宇宙船は活動を停止した。

その後も宇宙船は東京上空に留まり続け、時折偵察用と見られる小型宇宙船が発進されるが、日本政府が開発した兵器「歩仁」によって、すべて撃ち落とされていた。

 

そんな時、小山門出(幾田りら)と中川凰蘭(あの)の親友二人は下蛸井戸に通っていた。

常に仲の良い5人でつるみ、放課後も一緒に過ごし、仲間の一人に彼ができてリア充になった事を恨むなど、どこにでもある日常の高校生活を送っていた。

 

門出の父は編集者だったが、「8/31」の日に会社の様子を見に行ってそのまま行方不明になっていた。

母は米軍が攻撃に使った兵器「A」の残留物「A線」に怯え、ほとんど外にも出なかった。

そのため、門出は母と距離を取るようにしている。

そんな門出は、コミックのキャラ「イソベやん」を気に入っていた。

イソベやんはズバリ言って「ドラえもん」で、ダメな「でべ子」のためにさまざまな便利グッズを出してくれる。

 

凰蘭の両親は自動車販売会社を経営しており、東大に入れるほどの優秀な兄ひろしがいた。

中学の頃から世間を斜めにみるようにシニカルな発言をしている一方で、アイドルグループ「LOVE 無限大」のメンバー大葉圭太に夢中だった。

親に頼んでやっとの思いでライブのチケットを手に入れるものの、その日は「8/31」で、大葉圭太は事故後に行方不明になっていた。

 

ある日、仲間の一人キホが小型宇宙船の墜落事故の犠牲になり、残された4人はそれぞれが言い表せない悲しみを背負う。

そんな時、凰蘭が不思議な言葉を話す少年と出会うと、門出と出会った小学5年生時代に戻ってしまった。

二人は夏期講習合宿で訪れた浜辺で、地元の少年たちに襲われている侵略者を助ける。

するとその侵略者はイソベやんのぬいぐるみに入り、便利グッズで門出と桜蘭を助けてくれるようになる。

 

脚本は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」や「平家物語」の吉田玲子で、監督は劇場版1作目以降の「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズに参加している黒川智之だ。

主役の二人の声を含めて、浅野にいおの世界観をほぼ完全に再現している。

想像していた通りのクオリティだった。

 

5/24公開の後編も楽しみである。

 

 

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