「ガチムチ系」として、最近は日本の女性にも人気になっているマ・ドンソクの人気シリーズだ。
2作目の「犯罪都市 THE ROUNDUP」が面白かったので観に行ったが、今回も前作同様かなり面白い作品になっていた。
日本と韓国を結ぶフェリーの中で、インチョン北部署麻薬班の班長キョンシクが殺害される。
キョンシクは最近韓国内で取引されている新手の麻薬「ハイパー」の捜査をしていた。
ソウル地方警察庁広域捜査隊のエースであるマ・ソクト(マ・ドンソク)は、通報を受け女性の転落事件を調べに行った。
当初は、室内に争った形跡がないため事故か自殺と考えられたが、遺体を調べた検察官から違法薬物が検出されたと報告が入る。
そこでソクトは、チームと一緒に転落した女性の身辺を洗い出すことにした。
調べていくと、とあるクラブのVIPルームでハイパーの売買が行われていることがわかる。
ソクトたちは令状が降りるのを待たずに強引にクラブを捜査し、ハイパーの売買にヒロシと言う在日韓国人が関与していることを掴む。
ソクトたちは、ヒロシの足取りを追う事にした。
ハイパーは、元々日本の一条組が韓国に持ち込んだものだった。
韓国の一条組の拠点を取り仕切っていたのはトモと言う男だったが、一条組の会長(國村隼)を裏切り、独自に中国のルートにハイパーを売りさばこうとしていた。
そしてその手助けをしていたのが、クロン警察署麻薬班の班長チュ・ソンチョルだった。
ソンチョルは冷酷な男で、キョンシクを殺したのもソンチョルだった。
そしてソクトたちにも「捜査の途中で人を殺してしまう事もある」と公言してはばからなかった。
だが一条組の会長も、トモたちの動きが怪しい事に気づいていた。
そこで事態を解決するために、一流の殺し屋であるリキ(青木崇高)を韓国に送り込んだ。
ストーリーはソクトたち、ソンチョル&トモ、そしてリキとその手下の3チームがハイパーを押さえようとする構成で、それほど目新しい部分はない。
しかし今回も、随所に笑いのシーンを入れてメリハリを付けており、最後まで飽きさせない展開になっていた。
そしてなにより、このハイテク機器全盛の時代に、腕っぷし一本で次々と悪人をボコボコにしていくソクトの快進撃が、観ていて心地いい。
刑事モノなのに、ソクトは銃もほとんど使わない。
ほぼすべて素手だ。
それも、武術ではなく完全なボクシングスタイルである。
たしかにマ・ドンソクの体型を考えると、このスタイルが一番ハマっていると思う。
この作品は3作目であるが、まだ1作目は観ていない。
できれば1作目も観てみたいし、次回作が公開されたら必ず観に行くつもりだ。
29.犯罪都市 NO WAY OUT
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