原作は説明不要の人気コミックだ。

以前からいつか読んでみようと思っていたので、劇場版公開に合わせてにわかファンになってみた。

原作はまだ5巻までしか読んでいないが、にわかファンには十分満足できる出来になっていた。

 

杉元佐一(山﨑賢人)はかつて陸軍第一師団に所属し、203高地攻略作戦にも参加した。

そこで酷い重傷を負ってもすぐに復帰する事から、どんな傷を受けても死ぬことはない「不死身の杉本」と呼ばれていた。

杉本は軍を除隊後、一獲千金を目指し北海道で砂金を探していた

そこで知り合った後藤竹千代(マキタスポーツ)から、かつてアイヌが倭人に対抗するために集めた砂金を、強奪した男の話を聞く。

男は網走監獄所に収監されているが、奪った砂金のありかはその男しか知らず、外の仲間に連絡を取るために、一緒に収監されている死刑囚24人の背中に暗号の刺青を入れた。

男の隠した砂金は役人も狙っていたため、24人の死刑囚は他に搬送されることになる。

しかし24人は搬送を担当した屯田兵を皆殺しにして、森の中に逃げて行った。

杉本は与太話として相手にしなかったが、急に後藤が「しゃべりすぎた」と言って杉本を殺そうとする。

杉本は後藤に対抗、その場から逃げ出した後藤を追うが、後藤は途中でヒグマに殺されていた。

そして死体となった後藤の背中には、暗号の刺青が掘られていた。

 

杉本は後藤の死体を別の場所に隠そうとするが、後藤を殺したヒグマとは別のヒグマに襲われそうになり、アイヌの少女アシリパに助けられる。

アシリパは杉本に、隠していた餌を盗んだヒグマは決して盗んだ者を許さないから、後藤を襲ったヒグマと戦うしかないと告げる。

杉本はアシリパの協力を得て襲ってきたヒグマを倒し、アシリパを信用する。

そしてアイヌの砂金を盗んだ男の話をすると、アシリパは、その時に殺されたアイヌの中に自分の父親がいると言った。

 

ストーリーは、ここから杉本とアシリパの冒険となっていく。

24人の死刑囚の中には、かつて鬼の副長と呼ばれた土方歳三(舘ひろし)をリーダーとした旧新撰組のメンバーがいた。

また、24人の死刑囚だけではなく、かつて陸軍最強と言われた第七師団の情報将校鶴見中尉(玉木宏)も砂金の情報を掴んでおり、カギとなる死刑囚の刺青を探していた。

土方と鶴見はそれぞれ、砂金を元手に政府転覆を企んでいた。

 

ストーリーはかなりワクワクする展開で、原作が人気になるのも納得だ。

冒険譚ではあるが、北海道開拓を中心とした明治期の日本の歴史に加え、アイヌの生活や歴史、狩猟の方法などが細かく解説されている。

各キャラが砂金を求める理由が明確で、すべてのキャラの行動の整合性が取れているため、キャラの次の行動が想像しやすく、かつ、逆にその想像が外れた時の展開の意外性に引き込まれてしまう。

 

さらに、CGが素晴らしい。

白組も参加しているようだが、野生のクマやオオカミの動きがCGとは思えないレベルである。

一方で、雪上を馬ゾリに引きずられるシーンは、CGではなく実際に撮影したらしい。

それゆえ、画面の迫力がハンパではない。

 

原作の全31巻中、映画は3巻の序盤くらいまでで全体の1/10くらいだが、時間を作って全館読破しようと思っている。

1話1話の内容が濃いので、一気に読んでしまわずに少しずつ味わいながら読んで行こうと思う。

 

 

13.ゴールデンカムイ



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