前作がかなりスベっていたのでスルーするつもりでいたが、意外と評判がいいので観に行く事にした。

結果は、前作よりはよくなっていたが、期待したほどの完成度ではなかった。

 

埼玉の公務員内田(アキラ100%)は、妻の直子(和久井映見)と臨月の娘依希(朝日奈央)を車に乗せて、埼玉県内の市町村対抗綱引き大会が行われる熊谷に向かっていた。

その車中で聞いていたNACK5が、「都市伝説・第Ⅱ章」を放送し始めた。

 

前作で埼玉解放戦線の活躍により、埼玉から東京への通行手形は廃止された。

そのため埼玉県民は自由に東京に自由に出入りできるようになったが、ほとんどの県民が東京とネズミーランドにしか興味がないため、東西の横のつながりがまったくなかった。

そこで麗と百美は路線族に、埼玉を東西の鉄道武蔵野線を作る事を依頼するが、お互いに協力する気がまったくない。

そこで麗は、埼玉に海を作って県民の連帯感を高めようと考えた。

百美が砂浜どうするのか、と聞くと、麗は和歌山県の白浜から運んでくると言った。

 

麗は自分も行くつもりだった百美を残し、千葉から出向して白浜に向かう。

しかし途中で嵐に会い、船は難破してしまった。

麗が気づくと、白浜の海岸に打ち上げられていた。

そこで滋賀解放戦線のリーダー桔梗魁(杏)と出会う。

白浜は大阪の支配下に置かれており、海辺に建つ白浜タワーには、白浜の砂を白くしている和歌山の姫君が捕らわれていた。

魁はその囚われの姫君を救出しに来ていたのだった。

 

ストーリーはこの後、大阪、京都、神戸の連合と、その支配を打破しようとする滋賀、奈良、和歌山の各開放連合との戦いになる。

大阪府知事の嘉祥寺(片岡愛之助)と嘉祥寺の妻で神戸市長(藤原紀香)、そして京都市長(川﨑麻世)の3人がベタな演技をするのだが、東京都知事の中尾彬だけだった前回よりもパワーアップしていた。

また、甲子園の粉モン工場で働くゆりやんレトリィバァや、大阪ラブストーリーの山本高広など、パロディも怒られそうな線ギリギリまで攻めていた。

前回は予算の関係かロケが多く、ややチープな印象が強かったが、今回は予算も掛けられたのかCGを多用して見栄えもかなり良くなっていた。

 

ただ、腹を抱えて笑えたかと言うと、少なくとも本編はそこまでではなかった。

今回も「都市伝説」をラジオ番組にし、それを聞いている現代パートとパラレルで進行させているが、特に現代パートの綱引き大会のスベリが激しかった。

正直、一番笑えたのはエンドロールのミルクボーイの漫才だった。

 

もしパート3が制作されても、たぶん観に行く事はないだろう。

 

 

141.翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~



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