今年も恒例、2019年俺的映画ベスト20だ。

昨年観た映画は全部で152本。
これは2018年とまったく同じ、ただ昨年はTOHOシネマズの1カ月フリーパスポートを2回使って封切り映画119本だったのに比べて、今年はフリーパスポート1回で封切り映画116本だったので、頑張った方かもしれない。
ちなみに封切り映画116本は、過去の2番目に多い数字だった。

観ている映画の本数はそこそこ多いのだが、今年は「これは」と言う作品が少なく、20本選ぶのが難しくてベスト10にしようかと思ったほどだ。。
特に邦画はかなりレベルが低かった

まず、1~3位は以下の3作品。

1.YESTERDAY
2.グリーンブック
3.アベンジャーズ/エンドゲーム

「YESTERDAY」は不動の1位だ。
監督は「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル。
ビートルズのことをほとんど知らない自分が観ても最高に楽しめた映画で、老若男女誰にでもおススメできる映画である。
音楽がテーマのように見えて、実はこの映画はとてもピュアなラブストーリー。
「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」などを脚本を書いた、リチャード・カーティスが脚本を担当したのも良かったのかもしれない。
人生賛歌の部分もあり、観終わった後は本当にいい気分になった映画だった。

2位の「グリーンブック」もいい作品だった。
作品の途中でラストも簡単に想像できてしまうのだが、それでもしっかり感動させられた。
家族を愛するちょっと荒くれ者のトニーと、少し歪んだ性格のピアニストのシャーリーのコンビが素晴らしかった。
秋に「YESTERDAY」が公開されるまでは、この作品がこのまま2019年の1位になるだろうなと思っていた。

3位の「アベンジャーズ/エンドゲーム」は「やられた」の一言だ。
公開直後に「感動して泣いた」という評価が多く、「アベンジャーズ観て泣くやついるのかよ、そういう作品じゃないだろ」と思ったが、そういう作品だった。
単純にアイアンマンが死んだからと言う意味ではなく、10年間の集大成がすべて凝縮されていたからだ。
10年の間に色々なメンバーが加わり、さらにその単体作品が公開され、いくらなんでも話を広げすぎだろうと思っていたのだが、「エンドゲーム」を観て初めて、オリジナルのメンバーはすべて前作「インフィニティ・ウォー」でサノスに消されずに生き残ったことに気づいた。
そしてこの作品では、オリジナルメンバーの設定を生かした作りになっている。
家族4人を消されて自分だけ生き残ったホークアイのストイックな自棄になり方や、なぜブラック・ウィドウは超人ではなく普通の人間なのにホークアイと一緒にアベンジャーズを離れなかったのか、そしてアイアンマンとキャプテン・アメリカの因縁など、オリジナルメンバーのすべてが語りつくされていた。
今年公開予定の「ブラック・ウィドウ」も楽しみである。

4~10位は以下の通り。

4.運び屋
5.ホテル・ムンバイ
6.トイ・ストーリー4
7.バッド・ジーニアス 危険な天才たち
8.女王陛下のお気に入り
9.人間失格 太宰治と3人の女たち
10.凪待ち

4位の「運び屋」はイーストウッドのクソジジイ振りが相変わらず素晴らしい。
今、クソジジイを演じさせたらイーストウッドの右に出るものも左に出るものもいない。
5位の「ホテル・ムンバイ」は実際に起きたテロがモチーフで、どこまで事件を忠実に再現しているのかわからないが、登場人物の描き方が巧くエンターテイメント作品と言っても過言ではない。
6位の「トイ・ストーリー4」は多くを語る必要はない。
ただ、ウッディがおもちゃたちの中でリーダーシップを発揮する部分がこのシリーズの見どころでもあったのだが、今回でウッディは仲間たちと袂を分かった。
この後の展開がどうなるか、やや不安が残る部分もある。
7位の「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」はタイの映画でギンレイで観た。
タイの社会で学歴がどれだけ重要なのかわからないが、子供たちが綿密に計画を立てたカンニングが成功するか、この見せ方が非常にうまかった。
8位の「女王陛下のお気に入り」はエマ・ストーンが熱演している。
ヌードまで披露しているから8位に選んだわけではないが、その部分も若干は加味している。

9位でやっと邦画が登場する。
9位の「人間失格」の蜷川実花、10位の「凪待ち」の白石和彌とも安定した監督だ。
二人とも2019年はもう1本ずつ作品を公開しており、どちらもまずまずの作品だった。

11位以下は以下となるが、悪い意味で順位を付けるほどの差はない。

見えない目撃者
パラレルワールド・ラブストーリー
スペシャルアクターズ
ひとよ
クリード 炎の宿敵
蜘蛛の巣を払う女
アラジン
エンテベ空港の7日間
1987、ある闘いの真実
天気の子


この中では「見えない目撃者」と「パラレルワールド・ラブストーリー」に出演している吉岡里帆が良かった。
これまではあまり作品に恵まれない感もあったが、今回はどちらもシリアスな役が板に付いていた。
どんぎつねなどのCMではコミカルな演技だが、本来はシリアスな役の方が巧い女優ではないかと思う。

また、「スペシャルアクターズ」は「カメ止め」の上田慎一郎作品である。
上田慎一郎は2019年はこの作品以外にも、「イソップの思うツボ」も公開しているが、わずか2週間で上映が終了したため見逃してしまった。
評判もあまりよくなかった。
「スペシャルアクターズ」もあまり評判は良くなかったが、言われているほど悪い作品ではなかった。
ただ、どんでん返しの小技に頼った感はたしかに強く、もう一皮剥けないと名監督にはなれないかな、と言う気もした。

2019年はやや低調な1年だったが、2020年は1月から前評判の高い作品がが公開されるので期待したい。


★2020年3月31日まで、会員登録するだけでお好きな「るるぶ」1500円分の電子書籍をプレゼント!
https://books.jtbpublishing.co.jp/
会員登録は以下から
https://rurubu.jp/redirect/text/jpub/2019/
キャンペーンコードは701021です


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください


●放射能ヒステリックビジネス

https://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1371517543&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF