その他②:最も好きな監督の裏側・・・ | 城人のブログ

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鈴木忠平『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』 文芸春秋

 

私は、野球は中日ドラゴンズのファン。

サッカー(Jリーグ)は、清水エスパルスサポーターである。

 

小学校1年生の時(30年以上前)、小銭を握りしめて入った駄菓子屋。

数あるお菓子の中で、プロ野球チップスの袋が輝きを放っていた!

 

ポテトチップスが食べられて、プロ野球選手のカードまでついてくる。

よし、カードの選手が所属するチームを応援しよう!

 

そして出てきたのが中日ドラゴンズの「平野謙」選手(渋い)

たったこれだけの理由で、ドラゴンズファンをずーっと続けているのです。

 

あれから〇十年。ドラゴンズもエスパルスもたくさんの監督が指揮をしたけれど、

最も勝った監督が落合氏である。

 

しかし、本作にもある通り、落合氏の考え方は徹底的に論理的・合理的で

情や慣習を無視したやり方。

 

就任前から球団関係者に嫌がられ、就任後も高勝率を維持したにもかかわらず、

野球がつまらなくて球場での観客数が伸び悩んでいる。

とか、高騰した人件費が球団経営を圧迫しているとして、監督を外されてしまう。

 

しかもこの人事には、本社中日新聞の派閥・権力争いが絡んでいただのだという。

 

プロスポーツの世界とはいえ、人間のやること。

好き嫌いや派閥争いが、これほどまでチームに影響を与えているものだと思わなかった。

 

親会社がマスコミだけにある程度の情報はリークしなければならない

とか、意味が分からない・・・

 

プロ野球の監督でしょ!

勝つことが全て!そして勝ったのに、こんな理不尽な形でその座を追われるとは・・・

 

第一、落合氏が監督を離れた後の中日のせ成績は振るわず、

そのまま任せておけば良かったのに・・・。

 

それにしても高校・大学・社会人そしてプロ野球選手。

その後、監督になってからもありとあらゆる不条理なものや理不尽なこと。非論理的な慣習に対して

たった一人で戦い続けてきた男。落合博満。

 

 

プロ記者の「伝える」ことへの執念と

プロ監督の「勝つこと」への執着がぶつかりあった良作でした。

 

2022に読んだベスト作品になる可能性が高い!

 

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