2020年8月12日(水)
「大峯山寺」は、役行者(役行者神変大菩薩)を伝承的な開祖とする修験道の寺院で、大峯山系の中ほどに位置する山上ヶ岳(1719.2m)の山頂近くに本堂があり、蔵王権現像を祀っています。吉野山にある金峯山寺本堂(蔵王堂)を「山下(さんげ)の蔵王堂」と言うのに対し、大峯山寺本堂は「山上の蔵王堂」と呼ばれている。山上と山下の蔵王堂は20数キロメートル離れており、現在では別個の寺院になっていますが、両者は元来「金峯山寺」という一つの修験寺院の一部であり、現在のように吉野山の金峯山寺と山上ヶ岳の大峯山寺とに分かれるのは近代以降のことである。
※ウィキペディアよりお借りしました。
近くの道の駅で車中泊して、駐車場に到着したのは5:20頃です。
5:35 準備をして出発
駐車場料金は1000円(1日)です。
ルートは、一般的なルートです。
「大峰大橋」
コロナに関しての注意事項が・・・
5:35 「女人結界門」
大峰山は「出羽三山」、「英彦山」とともに日本三大修験道と言われ、昔から多くの人が訪れている修験道の聖地です。開山期間は、5月3日から9月23日までです。それ以外の期間は山登りはできますが、寺院及び山頂付近の宿坊は閉まっています。
一説によると、古代では巨大な山は魑魅魍魎(ちみもうりょう)が住む危険な場所と信じられ、子供を産む女性は安全のために山に近づいてはならない場所とされていたそうです。
1300年ほど前頃から女性が近づかない山の奥こそ異性に煩わされない厳しい修行の場と考えられるようになり、修験者は山岳を選び修業したと言われ、霊山と呼ばれる山には女人禁制が定着するようになったと云われているそうです。
また、ある説によると、大峰山寺を開山した役行者が母を思う心から、母が後を追わないようにと「女人入山禁止の結界門」を建てたのが「女人禁制」の始まりとも云われています。
大峰山(山上ヶ岳)では、女人禁制ですが、稲村ヶ岳は女性も入山することが出来ます。
他のブログでも見ましたが、「女人結界門」前まで来て、記念撮影をしていく女性が多い事に気が付きました。最近の流行りでしょうか?
6:10 「一本松茶屋」
6:40 「お助け水」
ここでも、「役行者像」が無くなっています。
湧水が流れているが、流量が極小なので飲めません。
7:00 「洞辻茶屋」
「出迎え不動明王」
7:20 「だらにすけ」
修行で使用したサラシが飾ってあります。
分岐点
右は下山道で、左は登山道になります。
昔から使用されていた登山道なので歴史を感じます。
この階段がきつかったです。
7:30 「鐘掛岩」
今年は、コロナ鍋で行場が中止になっていました。
※2017年に行った時の展望台からの眺めです。
今年は、雲の中なので諦めがつきました。
7:40 「等覚門」
中心にいる「役行者」と前鬼・後鬼
尾根を歩く時が楽でルンルン気分です。
「西の覗き」へ行くため右の方向へ
岩場を歩いていると、突然「ヒキガエル」が現れた。
これは、仏の使い(眷属)か?
7:50 「西の覗き」
ここでもコロナ鍋で行き止まりでした。
2017年ではスリルがあって面白かったし、絶景が見られる場所です。
以前に無かった門が建てられていました。
8:00 「妙覚門」
雲が出て神秘的になりました。
8:10 「本堂」 登り:2時間30分
勾配が緩く登りやすい登山道です。
本堂から南方向にある展望台からの眺めは、雲の中。
2017年時の眺めも雲の上でした。
「眼洗い行者尊」
祠の下に水が湧いていて、その水で眼を洗うと眼病に霊験があると伝えられているそうです。
前回に参拝していなかったので、今回はお願いをすることにしました。
ちょっと、茶色っぽい水ですが、すくって瞼を濡らしました。
「本堂」で御朱印、お守り等を頂き、30分程いました。
9:00 左側の下山道の階段へ向かいます。
「近年、下山道にて事故が多し注意 あせらず気をつけて下山して下さい」という注意看板
これじゃー、つまずいて、転倒するわなぁ~!
9:40 下まで降りてくると日差しが指してきた。
いつもなら、行者さんが登山道などでよくすれ違いますが、全く出会わなかったのが寂しかったです。
また、ここでの挨拶は、「ようお参り!」です。
初めて来て、登り始めは「おはようございます」と言っていましたが、慣れてくると元気よく「ようお参り!」と言っていました。
10:20 「女人結界門」
往復約5時間弱の参拝でした。