和竿70号を製作中です。
前回はさび付けで竹片を竹の花道に貼り付けて接着剤の乾燥中でした。
今回は、仮糸を巻いたままでスゲ込ができるように加工します。
まずは、握りと手元のスゲ込み加工です。
スゲ込み加工は、手元の元側のテーパー加工と、握りのスゲ口加工です。
手元のコミ径はΦ13mmで、手元の元側の径がΦ12mmとなるテーパー加工をします。
手元のテーパー加工は大体の加工とし、スゲ口のテーパー加工をしたあとで微調整です。
加工はすべて木工ヤスリでの手作業です。 疲れますなぁ。
握りのスゲ口
手元のテーパー
仮糸が巻かれた状態で仮スゲ込ができれば完了です。
次は、穂持ちへの穂先のスゲ込加工です。
穂先の元側をテーパー加工し、穂持ちの先側をスゲ口加工します。
加工後の状態
仮スゲ込です。
次は穂持ちへの印籠芯のスゲ込加工です。
まず、印籠芯の製作です。
矢竹の印籠材に、補強用のカーボン芯を挿入し、エポで接着します。
印籠芯は、印籠継ぎ部の長さが110mmで、穂持ちへのスゲ込長さは40mmです。
印籠芯の完成品の写真は撮り忘れました。
穂持ちへの印籠芯のスゲ込は、すでに接着しました。
次は、手元と穂持ちの印籠継ぎの継加工です。
印籠芯は矢竹がテーパーになっているので、それに合わせて手元の継口加工をします。
加工は丸ヤスリでスリスリし、印籠継ぎをしながら調整して加工します。
仮継がしっかりとできました。
以上で加工は大体終わりましたので、バラバラにしてから仮糸をとります。
そして、コミ部をキシャいで口巻ができるように整形しました。
そして、スゲ口部に口巻をします。
糸は、絹糸です。 白い糸は256デニールの絹スガ糸で、赤い糸は50番の絹ミシン糸です。
拡大です。
次回から、漆を塗っていきます。 まずは口巻の糸極めからです。