エジプト旅行へ行ったときのことである。
＊この旅は
私にたくさんのことを与えてくれ、
転機となった旅でした。
友人と一緒の旅でした。
一番の目的は、
もちろん 『ピラミッド』
日本とは違った文化圏へ行きたかったから。
カイロへ到着。
空港内でトイレによるとそこには
小さな子供たちがティッシュを持って
立っていた。
話には聞いていたが、
このトイレに使用する
ティッシュを売るためだ。
ふむ。
そして、空港ロビーを経て、外へ。
早朝、太陽がのぼりはじめていた。
ちょっと埃っぽい湿った空気。
ツアーバスへ乗り込み移動。
街中はかなり整備されており、
さすが首都という感じ。
高層ビルや一流ホテル、
エアコン付のマンションなど
なんら私からみても、
さほど違和感のない街並み。
しかし、途中、道路から見える景色には
田園風景。
レンガ？石のブロック？作りの家が
ところどころに建っている。
途中、バスを停車し、
バスから降りる機会があった。
建設途中だろうか？
屋根がないようにも見える。
レンガを運ぶ馬？
なぜ、「？」なのか？
私が見たこともない馬だった。
小ぶりの馬で、
顔が私の顔よりちょっと下くらいにあり、
あまりにも痩せすぎていて、あばら骨がみえているのである。
それなのにレンガを布のポケットで両脇にたずさえ運んでいる。
言葉がでない。。。
今度は、ハーンハリー市場へ
出かけたときのこと
買い物をして帰ってきたおつりのお札は
絵柄が見えないくらい、
汚れているものばかりだった。
どうしてお札が
こんなことになっているんだろう。
私はあまり他国へ行った
経験がないこともあるが
衝撃的だった。
それから
ホテルへ行く際、
ナイル川を渡る小さな船の中で
手作りのアクセサリー類の
ブレスレッドを売る若者に出会った。
生計のひとつとして
この仕事をしているのだろうか？
その時の澄んだ瞳が印象的だった。
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日本という国はとても恵まれている。
経済的にも世界の中で
認められるほどの国である。
それなのになんで自分は
この恵まれた国の中で
心が満たされず、
混沌とした思いの中で
生きているのだろうか？
私は何をやっているのだろう？
帰りの飛行機の中で、考えていた。
日本に到着し、
空港で友人と別れ、
ひとり家路についた。
私にはわからない
大きな何かが
動いていたのは感じていた。
自分でも説明できない何か。
魂にも響いていたのだろう。
家路につくと
自分の住んでいる
集合住宅のとなりにあった家が
跡形もなくなくなっていた。
出発前には
そのような気配もなかったのだが。
部屋に入り、
椅子に座り、
放心状態。
しばらくしたら急に涙が溢れてきて、
慟哭状態。
止まらなかった。
なんでそのようになっているのか
自分でもわからなかった。
かなしいのか、
つらいのか。。。。
次の日、出社した。
仕事中、体調不良で
急遽近くの病院で診察。
そのまま１週間くらい
入院したのだった。
長い間ずっと悩んでいた。
潰れる心配はないかもしれないけど、
このままこの会社にいていいのだろうか？
でも辞めたらどうなるのだろうか？
１ヶ月後、会社を退職した。
IT系の勉強をしたい、
もちろん勤めながらもできたはずである。
中途半端になりたくなかった。
よく決断できたなと思う。
終身雇用と言われていた当時、
長く勤めている会社を辞めたら
生きていけない、
そう思っていたからである。
「恐れ」を克服した
大きな１歩でした。
この決断がなかったら、
今の自分はいないだろう。
（もちろん貯金も含め、
お金の計算はしていました。
でも余裕があるわけでは
ありませんでした。）
自分のやりたかったことに
集中して打ち込める充実感。
私は何か仕組みを紐解いていくことが
好きだということに気づいたのでした。
この世の中の仕組みや
宇宙の仕組みも含め。
家族の心配もなかったことも
幸いしています。
本当に感謝です。
みんなが元気でいることも
感謝なんです。
環境によっては
できにくいこともありますよね。
それによって生計を立てていけること。
もちろん、自分のスキルもあるし、
すぐに思うようになったわけではなく、
努力してスキルアップしました。
ただ好きでやることは
「努力」とは思わないかもしれません。
安定性にかけることも多々ありました。
生活の基盤をつくることは大切ですね。
毎日、屋根のある家で生活し、
お風呂にも入って、
布団の上で眠れることに
感謝するようになりました。
今思えば、
これは変化・成長の大きな第１弾でした。
時は経ち、またその波が
やってきています。
魂の旅は、
らせん階段を昇るように
続いていくのです。
長々となってしまいましたが、
読んでくださり、
ありがとうございました。
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いただけるとうれしいです
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